普段、人は無意識に呼吸をしていますが、呼吸のやり方次第では胃腸の健康維持に役立つとわれています。
ヨガインストラクターである筆者が、美腸に導く呼吸法をご紹介します。起床後にベッドでできる簡単な方法なので、ぜひ行ってみてください。
■腹式呼吸が腸に与える効果とは
私たちの内臓は横隔膜という膜状の筋肉によって「胸啌」と「腹腔」の2つに分けられています。
息を吸って肺に空気が入ると胸啌が広がり、それによって横隔膜が下に押されます。息を吐くと胸啌が狭まり、横隔膜が上にひっぱられて腹腔にスペースができます。
腹式呼吸
横隔膜の可動域を広げるのためにおすすめの方法が「腹式呼吸」です。
腹式呼吸はお腹を大きく動かすため、内臓をマッサージするような効果が期待できます。また、呼吸が深くなると自律神経のバランスが整い、胃腸などの内臓ホルモンの健康維持の効果も期待できます。
■「美腸に導く腹式呼吸」のやり方
STEP1：5秒かけて息を吸い、7秒かけて息を吐く
お腹に手をあてて5秒かけて息を吸いながらお腹を膨らませ、7秒かけて息を吐きながらお腹を凹ませます。この動きを3回行いましょう。
STEP2：5秒かけて息を吸い、10秒かけて息を吐く
次は、吐く息を長めにするトレーニングです。
STEP1と同じように、5秒かけて息を吸いながらお腹を膨らませ、10秒かけて息を吐きながらお腹を凹ませます。余裕があれば、鼻呼吸に切り替えるとリラックス効果も高まります。
この動きを3回行いましょう。
STEP3：7秒かけて息を吸い、15秒かけて息を吐く
最後は、吸う息と吐く息を長めにしてみましょう。7秒かけて息を吸いながらお腹を膨らませ、15秒かけて息を吐きながらお腹を凹ませます。
細く長い息を吐ききるようにすると、次に吸う息が深くなります。この動きを3回行いましょう。
腹式呼吸は、吸う息よりも吐く息を長めにすることで呼吸が深まり、内臓が刺激されます。今回ご紹介した方法は、腹式呼吸に慣れるために段階的に秒数を長くしています。腹式呼吸に慣れている方は最初からSTEP3を行ってもかまいません。呼吸法の秒数は目安となりますので、自身の体調に合わせて調整しながら行ってくださいね！
（ヘアメイク／美容講師／コスメコンシェルジュ／ライター／美容師／メディカル美容矯正士／コスメ薬事法管理者／メディカルセラピスト小顔美容矯正士 mayu3）
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【参考】
※息することは生きること〜良い呼吸で健康づくり – 順天堂
※胸部・腹部の内臓の構造 – 時事通信社
※肺 – 中外製薬
