年始には「お餅」を食べる機会が増えるかと思います。ダイエット中の人でもせっかくお餅を食べる機会があるのなら、罪悪感は少なく、美味しくいただきたいですよね。
管理栄養士の筆者が、痩せたい人におすすめのお餅アレンジを4つご紹介します。
■お餅が太りやすいのはなぜ?
切り餅2つ(約100g)は約223kcalであり、女茶碗に軽く1杯分のカロリー(約100g:157kcal)があるため、高カロリーな食品です。また、柔らかくて食べやすいため、つい食べ過ぎてしまうことからも太りやすい食品だといえます。
さらに、お餅を食べる機会が多い年始は身体をあまり動かさないことが多く、余計に太りやすいと考えられます。
とはいえ、お餅を美味しく食べたいですよね。ダイエットに役立つ食べ方で、お餅を楽しみましょう。
■痩せ効果◎!ダイエット中のお餅アレンジ4選
(1)大根おろし×とろろ昆布
太りやすいお餅は、デトックス効果が高い大根と組み合わせるのがおすすめです。大根には「食物繊維」が豊富に含まれているため、腸内環境を整えて老廃物の排出を促します。その結果、代謝が良くなると、痩せやすくなりますよ。
さらに、大根と同じく食物繊維が豊富なとろろ昆布もトッピングしましょう。とろろ昆布には旨味も凝縮されているため、お餅と組み合わせると深みのある味になり、美味しく食べられます。
調理ポイント
焼いたお餅に、大根おろしととろろ昆布をトッピングして、ポン酢で味付けしましょう。生姜やネギ、海苔をのせると、さらに美味しくなりますよ。
(2)納豆×キムチ
「納豆菌(プロバイオティクス)」が豊富な納豆と、「食物繊維(プレバイオティクス)」「乳酸菌(プロバイオティクス)」が豊富なキムチとの組み合わせもおすすめです。
プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取すると、腸内環境を整える効果が最大限に発揮されることが報告されています。排便がスムーズに行われると代謝が良くなり、ダイエット効果も期待できますよ。
調理ポイント
焼いたお餅に、納豆とキムチをトッピングするだけでOKです。生卵やチーズをトッピングするとまろやかになり、また違った味を楽しむことができます。
卵とチーズの「タンパク質」も摂取できるため満足感のある一品になり、食べ過ぎ防止にも役立ちます。
(3)豆乳スープ
お餅をスープの具材にすると満腹感が得やすく、食べ過ぎ防止に役立ちます。特に、豆乳スープがおすすめです。
豆乳には大豆由来の「サポニン」という成分が含まれており、小腸から脂肪が吸収されるのを抑える働きや、血中脂質を洗い流す働きがあるのだそう。ダイエット効果が期待できるサポニンですが、抗酸化作用もあるため老化対策にも役立ちますよ。
調理ポイント
鍋に豆乳と水を1:1の割合で入れ、そこにコンソメ顆粒を加えてふつふつとするまで温めます。そして、焼いたお餅を加えたら完成です。
抗酸化作用がある「スルフォラファン」を含むブロッコリースプラウトや、肥満防止効果が期待できる「リコピン」が豊富なトマトをトッピングしていただきましょう。
(4)ナッツ類
ナッツ類は良質な「脂質」と「食物繊維」を豊富に含むため、食べ過ぎの防止&代謝UP効果が期待できます。
特に、アーモンドとくるみがおすすめです。アーモンドには「不溶性食物繊維」が豊富に含まれているため、便秘を解消して代謝UPを狙えます。
一方、くるみには「オメガ3脂肪酸」が含まれており、血流を改善する効果や血中脂質を低下させる効果が期待できるため、ダイエット効果が高いナッツだといえます。
調理ポイント
お餅は茹でて、ナッツは食べやすいよう砕いておきましょう。
鍋に水・醤油・はちみつを1:1:2の割合で温め、調味料がすべて混ざったらナッツを加えてください。最後にお餅を絡めたら、完成です。
スイーツ感覚で楽しめる一品になりますよ。
太りやすいといわれるお餅も、組み合わせる食材を工夫してダイエット中でも美味しく&かしこくいただきたいものですね。ぜひ参考にしてみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※白鳥早奈英・板木利隆 監修「もっとからだにおいしい野菜の便利帳」(2009年)高橋書店
※大根 – わかさ生活
※シンバイオティクスって? – サンスター
※豆乳の栄養成分 – 日本豆乳協会
※スルフォラファン – わかさ生活
※アーモンド – わかさ生活
※くるみ – わかさ生活