3〜5月に出回る「新タマネギ」。含まれる栄養成分は通常のタマネギと変わりはありませんが、美味しさが違うため、この時期に新タマネギを楽しみにしているという人も多いのではないでしょうか。
ベジ活アドバイザーの筆者が、新タマネギの栄養素を逃がさない料理法や、腸活によい新タマネギの美味しい食べ方をご紹介します。
■新タマネギの栄養素
新タマネギの栄養成分は、通常のタマネギと変わりはありません。腸内細菌のエサとなり善玉菌を増やす働きのある「食物繊維」や「オリゴ糖」を含むことから、腸をキレイにする手助けとなる野菜といえます。
独特の風味の正体は、「硫化アリル」という成分によるものです。血液をさらさらにする働きや、新陳代謝を活発にする働きの他、“疲労回復のビタミン”という別名がある「ビタミンB1」の吸収率を高める働きがあります。
発酵食品と一緒に食べて腸をキレイに
腸をキレイにしたいのなら、新タマネギと発酵食品を一緒に食べましょう。味噌汁の具材にしたり、納豆の薬味に新タマネギを使ってみてください。味噌汁はほんのり甘く、納豆は食感が加わりそれぞれ美味しくなりますよ。
「食物繊維」をたっぷり含む他の野菜と一緒に組み合わせるのもよいでしょう。新タマネギは淡色野菜なので、緑黄色野菜と一緒に使うとバランスが整います。
新タマネギはタマネギよりも辛味が少なくみずみずしいので、サラダやサーモンや鯛などのお刺身でつくるカルパッチョにもおすすめです。
■新タマネギの栄養素を逃がさない調理法
新タマネギに含まれる「硫化アリル」は、水溶性で熱に弱いという特徴があります。そのため、水にさらすなら短時間がよいでしょう。
辛みが苦手な人が生食で食べる時は、輪切りやみじん切りで繊維に対して垂直に切り、15分ほど乾燥させると辛みが抑えられます。ぜひ、お試しくださいね。
新タマネギのおすすめレシピ
簡単豚しゃぶサラダ
発酵食品の味噌を使ったドレッシングは新タマネギにからんでとても美味しいので、ぜひ作ってみてください。新タマネギに含まれる「硫化アリル」は、豚肉の「ビタミンB1」の吸収率を高めるのでよい組み合わせです。
材料(2人分)
・豚肉(しゃぶしゃぶ用の薄切り) 200g
・新タマネギ 4分の1個
・レタス 2〜3枚
・トマト 適宜
A
・味噌 小さじ1
・酢 小さじ1
・ゴマ油 小さじ1
・砂糖 小さじ1
・すりごま 小さじ1
作り方
(1)水を入れ沸騰させた鍋を弱火にしたら、豚肉を1枚ずつ入れて火を通します。
(2)新タマネギは皮をむき、薄くスライスします。辛味が苦手な人はさっと水にさらしてください。
(3)レタスとトマトは水洗いをして、食べやすい大きさに切ります。
(4)器に盛り付け、Aの材料を全てよく混ぜ合わせてかけたら完成です。
「新タマネギ」が美味しい季節。組み合わせる食材を考えながら腸活に役立てましょう。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※腸内細菌と健康 – e-ヘルスネット
※新たまねぎと普通のたまねぎとは品種が違うのですか。 – 農林水産省
※玉ねぎの豆知識 – JAきたみらい
※玉ねぎの辛み成分(PDF) – 大阪教育大学附属天王寺中学校