代謝を助けてターンオーバーを促進したりコラーゲンを生産したりと、美肌につながる効果が期待できる「酒粕」。普段の料理に活用して、40・50代の美肌維持に役立てたいですね。
ベジ活アドバイザーの筆者が、40・50代に酒粕をすすめる理由と酒粕の簡単な活用方法、組み合わせるとよい食材をご紹介します。
■40・50代の美肌作りに酒粕をすすめる理由
酒粕には、タンパク質でありながら食物繊維の働きをする「レジスタントプロテイン」や、代謝を促進して新陳代謝を助ける「ビタミンB群」、コラーゲンの合成に関与する「鉄」など、美肌維持に必要な多くの栄養素が含まれています。
また、日本酒や酒粕に含まれている成分には、コラーゲンの産生を促進し肌の水分量を増やすということが確認されています。年齢とともに肌のハリや弾力が落ちていくので、酒粕を上手に料理に活かして美しい肌を保ちたいですね。
■簡単に酒粕を料理に活用する方法
味噌汁
味噌汁に酒粕を入れた後、加熱すると酒粕特有の風味が軽減されるので、お酒が苦手な人にもおすすめです。調理過程で酒粕に多く含まれる「水溶性のビタミンB群」は汁に溶けだしてしまいますが、味噌汁なら汁ごといただけます。
具材には、鉄の吸収率を高める「ビタミンC」を多く含む野菜や「動物性タンパク質」を含む食材がよいでしょう。鉄は肌のスムーズな新陳代謝や、コラーゲンの合成に関与する栄養素。鉄が不足すると、肌への酸素供給量が減りシミができやすくなったり、十分なコラーゲンが合成できずシワができやすくなる場合もあります。
トラブルのない肌のために意識したいですね。
かす漬け
酒粕を使った簡単レシピでおすすめしたいのが、魚や野菜などをつけこむ“かす漬け”です。酒粕に砂糖やみりん、味噌、塩、水など混ぜてペースト状にしたものを食材に塗り込み、4〜5時間つけておきます。
酒粕から「アスパラギン酸」や「グルタミン酸」などの旨味が出て、魚の味を引き立ててくれます。酒粕の風味が魚の臭みとりにもなり、一石二鳥です。
肉を漬けてもOKです。柔らかくなりますよ。
酒粕の風味が好きな人は、キュウリやニンジンなどの野菜を漬けてみてください。繊維が柔らかくなり食べやすく、酒粕の香りが感じられます。
40・50代の美肌維持に役立てたい「酒粕」の魅力と簡単な活用方法をご紹介しました。無理なく楽しみながら、日常生活にとり入れるとよいですね。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※日本酒の美肌成分「α-EG」 – 大関
※賢く摂って美しく 鉄の働きと美容 – 大正製薬
※粕漬けとは – 魚久
※日本酒の「酒粕」を再利用した酒粕クッキーや酒粕ショコラテを開発 酒粕には多くの栄養素が 福井大学のSDGsへの取り組み – 保健指導リソースガイド
※酒粕 – カロリーSlism