加齢とともに、私たちの体はさまざまな変化を経験します。
その中でも特に気になるのが、老化を加速させる原因にもなりうる「冷え」です。
エステティシャン歴20年の筆者が、40・50代が老化を阻止し、健康的で若々しい体を維持するために温めるべき箇所をご紹介します。
■冷えと老化の関係を理解
老化というと、シワやシミ、たるみなどの肌の変化が思い浮かびますが、実は肌だけでなく、体の内側も老化していることをご存じでしょうか。
体の内側が老化すると免疫力や代謝が低下し、病気にかかりやすくなったり、疲れやすくなったりすることも。
また、体の内側が老化する原因の一つに、冷えがあります。冷えは、血流や新陳代謝を悪くし、細胞や臓器の働きを低下させることで、老化を加速させるのです。
■40・50代が絶対に温めるべき箇所3つ
では、冷えを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?
冷えを防ぐためには体全体を温めることが大切ですが、特に40・50代の方は以下の3つの箇所を重点的に温めることをおすすめします。
(1)首
首は、頭と胴体をつなぐ重要な部分。首には大動脈や頸動脈などの大きな血管が通っており、血液の循環に大きく関わっています。
首が冷えると血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。すると、頭に十分な酸素や栄養が届かず頭痛やめまい、集中力低下などの症状が起こりやすくなるでしょう。
また首から背中にかけては、自律神経の中枢である延髄や脊髄が存在する重要な部分です。
自律神経は、呼吸器などの内臓機能や、ホルモン分泌を調節しています。
首から背中が冷えると自律神経のバランスが乱れてしまい、不眠やイライラ、生理不順などのトラブルにつながりかねません。
首を温める方法
・ストールやマフラーを巻く
・首までしっかり入るタートルネックやハイネックの服を着る
・首周りに温かいタオルやカイロを当てる
・首筋をマッサージする
・首用の温湿布を使用する
(2)お腹
お腹は、消化器官や免疫細胞が集まっている部分です。お腹が冷えると消化不良や便秘などの消化器系トラブルだけでなく、免疫力も低下して風邪などにかかりやすくなる可能性もあります。
また、お腹は自律神経にも影響する部分です。お腹には第二の脳と呼ばれる腸神経系があります。
腸神経系は脳と連携してストレスや感情に反応します。お腹が冷えると腸神経系も冷えてしまい、ストレスに弱くなり、不安などの精神的な症状が出やすくなることもあるでしょう。
お腹を温める方法
・腹巻やウエストウォーマーを着用する
・お腹に温かいタオルやカイロを当てる
・お腹をマッサージする
・温かい飲み物や食べ物を摂る
・お風呂に入ってお腹を温める
(3)足
足は、体の末端にある部分です。足が冷えると、血液の循環が悪くなり、体全体が冷えてしまいます。
足は心臓から遠いため、血液が戻りにくくなる部分です。
また、足には多くのツボがあり、足のツボを刺激することで内臓機能や自律神経の調整にも役立ちます。
足が冷えるとツボの働きも低下してしまうでしょう。
足を温める方法
・靴下やレギンス、レッグウォーマーなどで足全体を覆う
・足湯やお風呂で足を温める
・足裏をマッサージする
・足用の温湿布を使用する
・足首やふくらはぎをストレッチする
首・お腹・足という3つの箇所を温めることで、冷えによる老化を防ぐことができます。40・50代は老化が加速する年代です。冷え対策をしっかり行って、若々しく健康的に過ごしましょう。
(エステティシャン・アロマ師 生出 和恵)
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