美容と健康を気づかう方たちの間でひそかなブームになっている「アップルソース」をご存じですか? リンゴを煮詰めて作ったソースを、お砂糖などの甘味料変わりに使います。“1日1個のリンゴは医者いらず”と昔から言われるように、リンゴは、健康効果の高いフルーツです。このリンゴをギュギュッと濃縮したアップルソースは、美肌もダイエットもサポートしてくれる魔法のソースです。
■アップルソースのビューティーパワー3つ
(1)腸内環境美化に
リンゴには、ペクチンと呼ばれる水溶性食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は、善玉菌のエサとなるだけでなく、腸内の毒素や老廃物を絡めとって排出する働きもあり、腸内環境をいい状態に整えます。
(2)ダイエットに
水溶性食物繊維が腸内のビフィズス菌やヤセ菌によって発酵分解される際に産生される「短鎖脂肪酸」には、脂肪の蓄積を防ぐ・食欲をコントロールする・交感神経を刺激して脂肪の燃焼をうながすなど、総合的な肥満の予防効果が期待されています。さらに、リンゴの皮に多く含まれるりんごポリフェノールには、食べものから摂った脂肪の吸収を抑え、すでに蓄積された脂肪をエネルギーとして燃焼する酵素を活性化させる働きもあります。そのため、食物繊維とポリフェノール、2つの力でダイエットをサポートします。
(3)美肌に
りんごポリフェノールには抗酸化力があるだけでなく、シミの元となるメラニンの過剰な生成を抑える働きがあります。アップルソースなら皮ごと食べることができるので、りんごポリフェノールを余すところなく摂ることができます。また、加熱することでビタミンCは壊れますが、その分ペクチンの抗酸化力が強まるとの研究結果もありますから、アップルソースは抗酸化力の高い甘味料と言えそうですね。
■アップルソースの作り方
煮沸消毒した瓶に入れ、冷蔵庫で保存して、1週間程度で使い切りましょう。大量に作って、冷凍保存してもOKです。
<材料>
リンゴ 2個
レモン 1/4 もしくは 塩 ひとつまみ
<作り方>
1.リンゴはよく洗って皮ごと薄くスライスします。
2.しっかりとフタができる鍋にリンゴを入れ、弱火で煮崩れるまで煮込みます(しっかりフタができる鍋でないと、水分が飛んでしまい焦げ付く原因となります)。
3.リンゴがやわらかくなったら、ミキサーにかけてなめらかにします。
4.再度火にかけ、沸騰したら火を止めて、レモン果汁もしくは塩を一つまみ加えて出来上がり。
ヨーグルトやシリアルに添えたり、ドレッシングの隠し味などお料理にも使えるアップルソース。りんごポリフェノールたっぷりで美容と健康に役立つ甘味料ですから、ぜひ作ってみてください。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
【関連記事】
・ヨーグルトと一緒に食べると美味しさ&効果UPの野菜3つ
・料理家が実践!醤油と酢が格段に美味しくなる簡単テク2つ
・これだけは守りたい!ダイエットに必要なたったひとつのこと
・ツヤとキラメキを!美髪を作る「生ワカメ」の食べ方
【参考】
※リンゴ摂取による血液中の中性脂肪減少、ビタミンC増加、腸内細菌叢改善 – 農研機構
※成分情報 りんごポリフェノール – わかさ生活