体内に蓄積された余分な脂肪を、エネルギーとして燃焼させる働きのある「褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさいぼう)」。褐色脂肪細胞は、年齢とともに減少し、働きが悪くなってしまうそうなのですが、摂り入れる物によって活性化できるのだとか!
いつもの飲み物に、+αにあるものを加えると、更に効果アップが期待できそうですよ。
■飲むだけでヤセ体質!?身近なドリンク組み合わせ3つ
(1)朝にオススメ「紅茶+ジンジャー」
紅茶に含まれるポリフェノール「テアフラビン」は、茶カテキンが発酵してできた成分。ウーロン茶より脂肪の消化・吸収を抑える働きが強いといわれています。そして生姜の辛味成分「ジンゲロール」、「ショウガオール」、「バラドール」、「ジンゲロン」は、交感神経を刺激して、褐色脂肪細胞を活性化させ、また生姜を加熱乾燥することで増えるショウガオールとジンゲロンには、既に蓄積された糖や脂肪の燃焼を促して熱を生産し体温を上げる効果があります。朝に生姜を摂ることでその後3時間にわたって基礎代謝がUPした、という実験結果もありますから、朝はジンジャーティーを習慣にしてみて。
(2)コーヒー+シナモン
コーヒーに含まれるカフェインには、交感神経を刺激して、褐色脂肪細胞の中で熱を生み出すタンパク質「UCP1」を増やす働きがあるだけでなく、コーヒーに含まれるポリフェノール「クロロゲン酸」が既に蓄積された脂肪を分解・燃焼しやすくする働きもあります。また、褐色脂肪細胞は冷却刺激によって活性化するそうなのですが、シナモンの香り成分にも、同様の効果があるそうですから、コーヒーにはシナモンパウダーをかけましょう!
(3)緑茶+ミント
茶カテキンには、脂肪の分解・燃焼に必要な酵素を活性化させる働きがあり、食事と一緒に摂った脂肪にも、すでに蓄積された脂肪にも効果を発揮するそう! また、ミントのメントールにも、褐色脂肪細胞を活性化する働きがあります。いつもの緑茶にドライミントを加えたミントティーを食事中に飲むと良いかも!?
身近な飲み物や食べ物なら、続けやすいですよね。毎日の習慣にして夏までに痩せ体質に近づきたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※肥満に関係するだけじゃない!?脂肪細胞の正体 – ヘルシスト(PDF)
※褐色脂肪組織でのエネルギー消費と食品成分による活性化 –斉藤昌之 (PDF)
※脂肪に紅茶!? – 紅茶と暮らし研究所
※10gの「朝ショウガ」で3時間も体ポカポカ – 日経ウーマンオンライン
※茶カテキン 脂肪燃焼の働き – 花王
※コーヒークロロゲン酸 脂肪消費のはたらき – 花王