猛暑の夏が過ぎ、秋に入ってからも気温が高い日が続いていますね。この時期の暑さは「秋バテ」を引き起こし、体調不良を招くだけでなく、室内外や朝晩の寒暖差による自律神経の乱れも引き起こしかねません。
さらに、「秋バテ」になると食欲不振に陥り便秘になってしまう女性も多いのだとか。そこで、管理栄養士で医学博士の本多京子先生に、「秋バテ」しない身体づくりのための習慣と積極的に食べたい「フルーツ」をお聞きしました。
■「秋バテ」で便秘になる理由とは?
「『秋バテ』によって食欲不振に陥ると、食べる量とともに水分の摂取量も比例して少なくなります。さらに、気温が高いとあっさりしたものを好む傾向があり、栄養が偏りがちになります」
「食事量が減れば摂取できる食物繊維の摂取量も減っていきます。すると、体内では水分と食物繊維が足りずに便秘になりやすくなるのです」と本多先生は言います。
秋バテしない、水分補給のポイントは?
本多先生によると、水分補給は「汗をかく前に水を飲む」ことが重要だそう。
「水はからだの中での吸収にとても時間がかかります。1日中家の中にいる人でも、最低でも水分を1.5L程度飲む必要があります。さらに、飲むタイミングも大事で、1日8回程度、1回につきコップ1杯ずつなど、定期的に水分摂取をすることが大事です」
■秋の「暑さストレス」は免疫力の低下も招く!?
さらに、本多先生は、「ヒトは暑さでもストレスを感じます。ストレス対策にはビタミンCが有効。ビタミンCは、ストレスの多い人ほどきちんととる必要があるといわれています。暑さや疲労、寝苦しさによる睡眠不足などは免疫力の低下にもつながるため、より多くのビタミンCを摂取することを心がけましょう」と語ります。
■管理栄養士も実践!朝のキウイ習慣とは?
本多先生は、毎朝「キウイフルーツ」を1個食べて、ビタミンC補給に役立てているそう。
「キウイにはレモン8個分以上のビタミンC(ゼスプリ サンゴールドキウイの場合)が入っていて、手軽にビタミンCを摂るのに最適です。果物は皮をむいたりする手間がイヤ、という方でも、キウイは半分に切ってスプーンですくって食べれば良いので、非常に手軽に食べられます」
「また、キウイは可食部100gあたり84g程度が水分なので、キウイを1つ食べるだけで、ビタミンCと水分の両方を摂取できます」
食物繊維豊富なキウイは便秘対策にも◎
「キウイにはお通じ対策に良い食物繊維が多く含まれており、朝1個のキウイでビタミンC、水分、食物繊維を同時摂取できるマルチフルーツなのです。まだ暑さの残る秋の朝食にぜひ取り入れてみてください」と本多先生は語ります。
暑さストレスに負けないためにも、この秋、「朝キウイ習慣」をはじめてみては。
(つやプラ編集部)
【本多京子 先生 プロフィール】
医学博士・管理栄養士
実践女子大学家政学部食物学科卒業後、早稲田大学教育学部体育生理学教室研究員を経て、東京医科大学で医学博士号を取得。栄養や食に関する著書は60冊を超える。
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