エステサロンを運営している筆者は、「毛穴」のお悩みについてお客様によくご質問されます。毛穴は日本人女性の肌悩みの一位といった調査結果もあり、世代を問わない女性共通の悩みといえます。
エステティシャンの筆者が、そんな毛穴のよく聞かれる疑問についてお答えしていきます。
■毛穴って閉じるの?
毛穴には付随している「立毛筋」という筋肉があります。この立毛筋の働きで、毛穴は閉じたり開いたりするのです。
鳥肌がたっている時は、毛穴がキュっと閉じますよね。温度調整に関わる器官なので自分の意志では開閉できませんが、肌を冷やすことで一時的にキュッと閉じます。
そのため、メイク前などに肌を冷やすと毛穴が目立たなく感じます。冬は寒さにより毛穴が比較的閉じ気味なので、毛穴が目立ちにくい季節といえますね。
■毛穴ってなくなるの?
「毛穴をなくしたい」「毛穴レスな肌になりたい」という声もよく聞きます。もちろん、毛穴を目立たなくする習慣づくりやスキンケアはできますが、なくすことはできません。
皮膚の構造上、毛穴は大切な役割をしているので、なくなってしまっては困ります。皮脂を出して皮脂膜を形成する、体温を調整するなどの重要な役割を担っています。
毛嫌いされがちな毛穴ですが、いつも私たちのために休みなく働いてくれています。スキンケアの際には「憎たらしい毛穴め」と思わずに「お疲れ様」と労ってあげてください。
■メイクで毛穴をカバーする方法とは?
メイクで毛穴をカバーする方法はさまざまですが、凹凸がある人は凹凸を埋めてフラットに見せるタイプの下地や、ツヤ感があり光で凹凸を飛ばしてくれる下地がおすすめです。
毛穴を「埋めよう」としすぎると、毛穴汚れや毛穴つまりの原因につながることがあります。毛穴目立ちが悪化したり厚化粧になるので、パテのようなアイテムはさけましょう。
毛穴詰まりが起こりやすい人は、「ノンコメドジジェニック」処方になっている下地やファンデーションを選ぶと、毛穴詰まりやニキビの対策になります。
毛穴は目立たないに越したことはありませんが、モデルさんや女優さんのようにプロがメイクをして照明やカメラ、加工を施したような肌を目指すことは現実的ではありません。
自分本来の毛穴の大きさの大小は多少ありますが、汚れや詰まりがなくキメが整っていてハリのある肌は、毛穴が目立ちにくいものです。加工ありきの写真やお人形のような人工的な完璧を目指すよりも、リアルな自分の「きれいな毛穴」を目指していきましょう。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松麻美)
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【参考】
※4.18は毛穴の日!女性の肌悩み第1位「毛穴」ドクターが『毛穴悩み』を全力解決!第一弾 – ドクターシーラボ
※女性の肌悩み1位、20代は「毛穴の黒ずみ」、40代は「しみ」、30代は? – マイナビニュース