冬が旬の国産レモンや金柑には、美容に嬉しい「ビタミンC」がたっぷり含まれているので、冬の美肌作りや免疫アップに欠かせない食材です。しかし、「買ったけど使い切れなかった」「活用の仕方が分からない」という声もよくお聞きします。
実は、レモンや金柑は保存食にすることがおすすめです。ドリンクや食べ物などに幅広く活用することができます。毎日、ひと切れのレモンや金柑を食べ、身体の中からキレイを磨いてみてはいかがでしょうか。
インナービューティー料理研究家の筆者が、レモンと金柑の手軽でおいしい食べ方をご紹介します。
■レモンと金柑の美肌に嬉しい栄養とは?
国産レモン
年中手に入るレモンですが、国産レモンの旬は冬です。冬以外は、輸入レモンがほとんどです。
栄養価の高い旬のレモンは「ビタミンC」の含有量も高く、冬の美肌作りの強い味方です。ビタミンCは、メラニンの沈着を抑えてくれるので、シミやソバカス予防をサポートします。
また、免疫力アップの働きも期待できます。冬の風邪対策のためにも、強い身体作りは欠かせません。
金柑
金柑は、甘い皮と酸味の強い果肉が特徴の小さな柑橘類です。金柑に含まれるビタミンCはレモンに匹敵するほどで、果物類のなかでもトップクラスです。
柑橘類独特のさわやかな香りには、リフレッシュ効果も期待されています。美容と健康のために毎日食べたいフルーツです。
■飲み会の前後にも
「ビタミンC」には、アルコールの代謝をサポートする働きも期待できます。
ビタミンCは体内にとどまることができない栄養素なので、飲み会前後には積極的に摂ることをおすすめします。
■レモンと金柑の手軽でおいしい食べ方3つ
(1)はちみつ漬け
免疫力サポートの働きが期待される栄養価の高い「はちみつ」に、輪切りにしたレモンや金柑を漬けこむだけです。レモネードや金柑ソーダ、ホットティーなどのドリンクにしたり、ヨーグルトや焼菓子にトッピングすると美味しいですよ。
冬場は特に、抗菌作用が高く濃い味わいのマヌカハニーがおすすめです。さっぱりとしたテイストが好きな場合は、アカシアやれんげはちみつがおすすめです。
(2)生の皮を刻んで料理にトッピング
細かく刻んだレモンや金柑の皮をオリーブオイルやビネガーと合わせて即席ドレッシングを作ってみてください。さわやかな香りで気分高まるサラダを楽しめます。
ポークソテーや白身魚のムニエルなどのトッピングにもおすすめです。「ビタミンC」には鉄分の吸収をサポートする働きもあるので、赤身肉や赤身の魚にそえると良いでしょう。
(3)ハーブと合わせてデトックスウォーターに
レモンバームやタイムなどのさわやかな香りのハーブと、レモンや金柑をぎゅっと絞った果汁とスライスをミネラルウォーターに加えるだけで、手軽なデトックスウォーターが完成します。
お気に入りのマイボトルに入れてオフィスなどで活用してみてください。柑橘とハーブの香りに癒され、仕事もはかどるかもしれませんね。
いかがでしたか? 旬の食材は栄養価が高いことが特徴です。美肌に嬉しい柑橘類をたっぷりいただきたいですね。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩亜矢子
「楽しく正しく食べてカラダの中からキレイに健康に」をモットーに、インナービューティーを軸としたコラム執筆やレシピ開発等を通じ女性のライフステージごとに関わる「食×美」の大切さを幅広く発信中。二児の母。)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※田中敬一・原田都夫・ 間苧谷徹/著(2016年)『科学的データでわかる 果物の新常識:ガン・心臓病・脳卒中・認知症を寄せつけない 知られざる果物の機能性』誠文堂新光社