スマホやタブレットはとても便利で、つい長時間使いすぎてしまいますよね。特に、40代以降の女性は「リンクルケア(アイケア)」のためにもデジタル機器の使い過ぎはNGです。
在宅ワークでPCと向き合う時間がこれまで以上に増えた方も要注意です。老けた目元まっしぐらにならないためにも、今一度「目元美容」のための生活習慣を見直してみませんか?
インナービューティー料理研究家の筆者が、老け目を招く暮らしのNG行動とそのケア方法をご紹介します。
■老け目を招くNG行動
スマホやタブレットの長時間使用
SNS・ゲーム・映画など、お家時間が以前より増えた今、「気が付けば数時間使い続けていた」ということも少なくありませんよね。
映画なら「1本観終わるまで」、SNSやゲームの使用なら「まずは30分」と時間を決めて守る努力が大切です。親子や夫婦で一緒にルールを決めておくといいですね。
生活リズムの乱れ
睡眠時間や食事のタイミングなどの生活リズムも、目の健康に深く関わります。早寝早起きを心がけ、十分な睡眠をとることは、疲れた目や脳をしっかり休ませることになります。
適度な運動も大切です。体全体の血流を良くすることで、眼球周りの毛細血管にもきちんと栄養を届けやすくなります。
■若々しい目元のために大切な栄養素
ビタミンA
ビタミンAは、目の粘膜を守り強くする働きが期待されています。「にんじん」「かぼちゃ」「パプリカ」などの赤やオレンジ系の食材の他、冬が旬の「ほうれん草」や貧血予防にもうれしい「レバー」などに豊富に含まれています。
ビタミンAは油脂類との相性が良いため、炒め物など油調理をすることで身体へ栄養素が効率よく吸収されます。筆者はこれらの野菜類を食べやすくカットして冷凍保存しておき、豚肉や卵と一緒によく炒め物にしています。
ビタミンB
ビタミンBは、目の機能を正常に保ち、視力をサポートする働きが期待されています。「豚肉」や「納豆」「豆腐」などの大豆製品、「鶏卵」や「レバー」などに豊富です。
代謝をサポートする働きも強く、疲労を感じた時にもおすすめの栄養素です。
ビタミンC
ビタミンCは美肌サポートの栄養素というイメージが強いですが、実は目の健康にも欠かせません。眼球の水晶体の働きを助ける働きが期待されています。
「みかん」などの柑橘類や「イチゴ」や「キウイフルーツ」などフルーツ全般に豊富です。他にも、「じゃがいも」などのイモ類にも豊富に含まれています。
ビタミンCは加熱調理に弱く体内に留まりにくい栄養素なので、筆者はフルーツを朝や食後にこまめにとり入れるようにしています。
ビタミンE
ビタミンEは、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用が非常に高い栄養素です。目の老化対策も期待できます。「アーモンド」や「クルミ」などのナッツ類をはじめ、冬が旬の「ほうれん草」や「ブリ」「アスパラガス」や「オリーブオイル」「ごま」や「ごま油」などにも豊富に含まれています。
ビタミンAやビタミンCとの相乗効果で抗酸化作用が高まるため、筆者は先に述べた食材群と合わせて調理することが多いです。
■目のストレッチやタオルパックがおすすめ
目がしょぼしょぼして疲れている時やドライアイ気味の時は、「ホットタオル」でそっと温めてアイパックすると(ぬらして絞ったタオルをレンジであたためたものを、目をつぶってまぶたの上にそっとのせる)、目元の緊張がほぐれ、リフレッシュできます。
目が痛んだり、熱く感じるような感覚の時は、さきほどとは逆に「冷やしたタオル」をそっとまぶたにあててクールダウンさせましょう。疲れ目には眼球をぐるぐると回したり、ギュッパギュッパと目を閉じて開く動作を繰り返す目のストレッチもおすすめです。
目の周りの筋肉がこり固まらないように、やさしくケアしましょう。指で強く押したり、こすることはNGです。目元周りは皮膚が非常に薄いので、ダメージを受けやすいです。
今や暮らしに不可欠なデジタル機器だからこそ上手に使いこなし、目元ケアを心がけることが大切です。アイクリームや目薬なども上手にとり入れてくださいね。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※平田 雅子/監修(2010)『不調をなおしてキレイになる 女性ホルモン基本事典』成美堂出版