春菊には、秋冬の乾燥から肌や粘膜を守って強くしてくれる「β-カロテン」が豊富です。これは体内で「ビタミンA」にかわる栄養素で、肌の乾燥対策に欠かせません。
肌の乾燥が長く続くと、くすみやたるみなどを招き老け肌まっしぐらです。老け肌対策のためにも、春菊はおすすめの食材です。
インナービューティー料理研究家の筆者が、老け対策に役立つ「飽きない春菊の食べ方」をご紹介します。
■春菊の新しい食べ方の提案3つ
「春菊は、いつもおひたしや鍋ばかりなので食べ飽きてしまった」という人に、新しい春菊の食べ方をご紹介します。
栄養を無駄なくとるためには、まず“油脂類と合わせる”ことがおすすめ。脂溶性の「β-カロテン」が身体へ効率的に吸収されます。
また、β-カロテン(ビタミンA)は、「ビタミンC」や「ビタミンE」と合わせることで相乗効果により抗酸化力アップが期待されています。
(1)意外な美味しさ!生のままサラダに
実は春菊は、生で食べても美味しい食材です。柿などのフルーツを合わせることで苦みが少し軽減されるので、苦味が苦手な人でも美味しく手軽にいただくことができます。
エキストラバージンオリーブオイルやナッツを加えれば抗酸化作用の高い「ビタミンE」もしっかり補給でき、アンチエイジング効果アップを狙えます。フルーツに豊富な「ビタミンC」もしっかり補給できるので、食材の相乗効果で効率よく抗酸化力アップが期待できるでしょう。
(2)豚肉と一緒にしゃぶしゃぶに
鍋のようにぐつぐつ煮込まなくてもお湯にさっと通すだけで美味しい春菊を、良質な「たんぱく質」が豊富な豚肉と一緒にしゃぶしゃぶにしてみましょう。
さっと湯に通してお好みの味付けをすれば、ヘルシーで満足感の高い料理が完成します。「ミネラル」が豊富な海藻類も一緒にしゃぶしゃぶにすると美味しいですよ。
香り高いごま油やごまだれ、さっぱりとしたぽん酢などがおすすめです。
(3)卵と炒めてスパイスで楽しむ
約3センチほどにざく切りにした春菊を油をひいたフライパンでさっと炒め、溶き卵を加えて卵とじ風の炒め物にします。
塩・コショウだけでも美味しいのですが、いつもとちょっと味わいを変えたい場合はスパイスをひとつまみプラスしてみてください。ほんのりエスニックに仕上げるなら「五香粉」を、エキゾチックに仕上げるなら「クミンシード」などがおすすめです。「タイム」の粉末なら、スタンダードな洋食風の味わいに。
冬の肌老化を加速させないためにも、春菊レシピで内側からしっかり乾燥対策をしましょう! ぜひ、ご紹介した食べ方をお試しくださいね。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※しゅんぎく – 食品成分データベース
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店※(2017年)『スパイス&ハーブの使いこなし事典』主婦の友社※森拓郎/著(2021)『きれいな人の老けない食べ方』SBクリエイティブ