「ダイエットをしてもお腹が凹まない」「体重は軽いのに、なぜかお腹がぽっこり出たまま」といったことにお悩みの方は多いのではないでしょうか。若い時はすぐに凹んだお腹も、40代を超えると元に戻りにくくなります。
体型改善の専門家であるパーソナルトレーナーの筆者が、お腹が痩せにくい原因を解説し、対策エクササイズをご紹介します。
■「ぽっこりお腹」の主な原因
便秘
便秘の方は、いくら体重を落としてもお腹がぽっこりしている場合があります。長い間便秘が続くと、お腹の中にたまったものがぽっこりと出てくるからです。
ですから、お腹を凹ませるためには、便秘を改善する必要があります。
胃下垂
胃が通常の位置よりも下がってしまうことを「胃下垂」といいます。本来あるべき場所から下がっていると、その分、下っ腹がぽっこりと出やすいのです。
胃下垂の主な原因は、筋力不足が挙げられます。お腹・腰回りのエクササイズを習慣にしましょう。
姿勢
姿勢が悪いと、「ぽっこりお腹」になりやすいです。
特に、「反り腰」と呼ばれる姿勢(図の左端)は、お腹の出っ張りが目立ちます。反り腰の原因のひとつに、「腹筋の弱さ」が考えられます。毎日の運動の中に腹筋運動をとり入れましょう。
筋肉が少ない
「体重は重くないけれど、お腹が出ている」という方は、筋肉量が少ない場合が非常に多いです。同じ重量の脂肪と筋肉を比べると、脂肪は筋肉よりもサイズが大きく、下に垂れる傾向があります。
そのため、筋肉よりも脂肪の量が多くなることで、ぽっこりとお腹が出てきてしまいます。筋肉が少ない場合は、お腹の筋肉を鍛える必要があります。
■腹筋を鍛えて「すっきりお腹」に
腹筋を鍛えて筋肉量・姿勢・胃下垂を改善に導く
上記のように、ぽっこりとお腹が出てきてしまう原因は数多くあるのですが、腹筋を鍛えることで多くの場合、改善に導くことができます。
特に、筋肉量の少なさや姿勢、胃下垂に対しては、正しい腹筋エクササイズをすることで改善が見込め、「すっきりお腹」につながります。
■「腹筋を鍛えるクランチ」のやり方
(1)仰向けに寝転がります。
(2)太ももを地面に対して直角に保ちます。
(3)両手で耳たぶをつまみ、肘が太ももに近づくように上体を起こします。
(4)ゆっくりと上体を元に戻します。
(5)(3)〜(4)の動作を10回×2〜3セット繰り返します。
ポイント
背中の肩甲骨が床から浮くように、頑張って上体を起こしましょう。首しか動いていないのはNGです。
また、上がった時に、足が腕の方に近づいてくるのもNGです。足の位置は固定して、しっかり背中を浮かせるように頑張りましょう。
この腹筋エクササイズは地味ですが、しっかりと筋肉に効果を感じると思います。毎日続けて、「すっきりお腹」を手に入れましょう!
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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