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加齢による「髪痩せ」脱出!理想的なボリュームを作るテク


小澤佐知子

最近は女性でも薄毛を気にする人が増えてきたように感じます。これは、カラーやパーマの頻度が増えたことや、結婚や出産をしても仕事を続ける女性が増え、その分ストレスや疲労を多く抱える人が増えたからだといわれています。

原因は色々と考えられますが、いずれにしても、40代に入ると「髪の厚みが減ってきた……」「地肌が透けて見えてるかも!?」などの不安や、「髪が細くなって、ボリュームが出ない」「サイドが張り付いてオバ見えしてる?」など、ヘアデザインに対する悩みも一気に増えてきます。

髪痩せに悩む女性

ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、加齢による薄毛をカバーする“簡単ホームテクニック”についてご紹介します。

■あなたは大丈夫?気になる髪の変化をチェック!

「薄毛」と聞くと、なんとなく“禿げ”をイメージする人もいると思いますが、女性の場合は男性のように部分的に現れやすい薄毛と違い、全体的に髪が痩せることによってボリュームダウンしてみえるケースがほとんどです。

たとえば、以下のような変化がひとつでも見られたら、ボリュームダウンの兆しかもしれません。

・トップに手のひらを当てたとき、以前より厚みが感じられない

・髪1本1本が以前より細くなったりコシがなくなったりしている

・ひとつにたばねた時、量感が減ったと感じる

・前髪など、生え際の髪がペラペラしてきた

・髪の動きが出にくく、頭部に張り付いた感じ

■知らず知らずに薄毛を目立たせるNGポイントと対処法

髪のボリュームが減りだしたら、今までの手入れ法やデザインを、一度見直してみることをおすすめします。

髪色によっては地肌が透けて見えやすい色がありますし、なにげなく行っているドライ法などが、逆にペタンコ感を目立たせていることも。

以下の4つのポイントをチェックしてみてください。

(1)明るめのブラウンやカッパーの髪色はNG!

近ごろは空前のヘアカラーブーム。白髪染めに至っても“チラホラ白髪”程度であれば、ファッションカラー並みにカラーバリエーションを楽しめる時代です。ただし、大人世代は髪色選びにも注意が必要!

髪のボリュームが減った人の場合、ライトブラウンやカッパーゴールドの色味は地肌の色に近いため、透け感が強調されがちです。特に夏の強い日差しを浴びると地肌が透けて見えやすいというデメリットが……。

対策:落ち着いたブラウンを選ぶ

この場合、同じブラウンでも落ち着いたトーンを選ぶと、髪にハリコシ感も演出できます。

また、明るい色を楽しみたいなら、ベースは暗めをチョイスし、所々に筋状に色を入れるハイライトカラーを取り入れると、立体感も生まれてボリュームアップしてみえます。

(2)ブラッシングやドライは上から押さえつけない!

根元から毛先に向かって何度も直線的にブラシを下ろすと、大人髪はどんどんぺたんこになってしまいます。

対策:乾かすときは「下から上へ」

ドライヤーで乾かすときはブラシで押さえつけず、“オールバック”を意識しながら、‟下から上”へ引き上げるように手ぐしで乾かしていきましょう。

その際、特に根元側をしっかり起こし、ドライヤーの熱で十分に乾かすことで、根元の立ち上がりが長時間保てるようにしていきましょう。

サイドがペタンと張り付きやすい人は、根元側に指を入れ、開くように斜め上方向に引っ張りながら乾かします。このときも根元を中心にしっかり熱を与えましょう。

根元側や内側の毛が8割以上乾いたら、ブラシや手ぐしでいつもの毛流れに整えていきます。これだけで根元のボリュームはかなりアップし、華やかさも上昇します。

(3)分け目は「直線」と「センターパート」を避ける

いつも同じ場所で直線的な分け目を繰り返すと、根元の立ち上がりが弱まってトップが潰れやすくなります。

特にこれをセンターパートで行うと、ペタッとした印象が強くなってしまうので注意しましょう。

対策:分け目をずらしたり、ジグザグに

分け目をつけるときはいつも同じでなく、「今日は右寄り」、「明日は左寄り」など、少しでもいいので位置を変えるようにすると、根元が立ち上がりやすくなり、簡単にボリュームアップします。

この他にも、櫛の柄などで分け目をジグザグにとると立体感がアップします。特にショートスタイルやボブにおすすめの方法で、今どきの“こなれ感”も生まれます。

(4)直線的な“ボブ”や“ローレイヤー”は避ける

近ごろは切りっぱなし風のパツンとしたボブがトレンドですが、ワンレングス風の直線的なスタイルは、動きがでにくい側面もあります。そのため薄毛の傾向がある場合、トップやサイドがペタッと張り付いたように見えてしまいます。

対策:ショートボブやレイヤースタイルに

薄毛が気になりだしたら、ワンレングスやローレイヤーは卒業し、カットで丸みを加えたショートボブやレイヤースタイルにチェンジしてみるのもひとつの方法。セルフスタイリングでも自然な動きとボリュームを操りやすいので、細毛などのエイジング毛でもメリハリ感が生まれます。

またトップが特に潰れやすい人は、大きめのカーラーを巻いてからスタイリングすると、理想的なボリュームが簡単に作れます。マジックカーラーは常に常備しておくとよいでしょう。

髪の毛の量が気になりだすと、なんとなく自分に自信がなくなる人もいると思います。けれど、ちょっとしたテクニックを覚えるだけで、見た目の印象はまだまだ上昇しますから、ぜひ参考にしてくださいね。

(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)

 

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