暑い夏は、ひんやり冷たい食べ物が恋しいもの。
インナービューティー料理研究家の筆者が、エイジング効果の高い食材をすりおろして入れるだけの「簡単・冷製スープレシピ」を美容に嬉しい栄養ポイントとともにご紹介します。市販の出汁パックを使えば簡単ですので、ぜひお試しくださいね。
■夏の冷製スープのメリット
・夏の暑いキッチンでも、ひんやりスープなので料理が楽しくなる
・旬食材を手軽にとり入れることができるので、身体の中から美しく健やかに
・抗酸化力が高い栄養素でエイジングケアを狙い、食物繊維で腸活をサポート
■お手軽スープベース
出汁を冷やしておくことで、サッと調理できるので便利です。手作り出汁でも、市販の出汁パックを使ってもOKです。
市販の出汁パック
麦茶ポットにお気に入りの出汁パックを水に漬けて、冷蔵庫で一晩おくだけ。
出汁をとる時間がない時は、筆者も「茅乃舎だし」などを使います。
水出し昆布出汁
麦茶ポットにミネラルウォーターと出汁用昆布約5センチ角を入れて冷蔵庫で一晩おくだけ。
昆布だけでもうまみたっぷりの美味しい出汁がとれます。煮干しや干しシイタケなどを加えても良いですね。
昆布と鰹節の出汁
昆布と鰹節でしっかり出汁をとって冷蔵庫で冷やしたものでも、もちろんOKです。
その際は、粗熱がとれてから冷蔵保存しましょう。
■おすすめ冷製スープのレシピ3選
冷やした出汁をベースにすりおろした食材を加えるだけのレシピなら、料理が苦手な人も失敗知らず。食材のうまみを味わいながらエイジングケアを叶えましょう。
(1)トマトのすり流し
冷やした出汁300mlに、完熟トマト1個(皮は除く)をすりおろして加えます。そこにひとつまみの塩を加えよく混ぜ合わせ、香り高いごま油を数滴加えれば完成です。
お好みでパセリやバジルの粉末などをトッピングしても良いですね。旨味たっぷりのスープです。
美容ポイント
トマトに豊富な「リコピン」は抗酸化作用が高く、紫外線ケアやエイジングケアをサポートします。
脂溶性のため油と合わせることで身体への吸収率が高まります。
(2)長芋(山芋)のすり流し
冷やした出汁300mlに、皮をむいた長芋(山芋)約3cm幅分をすりおろして加えます。そこにひとつまみの塩を加えよく混ぜ合わせ、刻んだネギや削り節を加えれば完成です。
お好みでおろしわさびを加えても美味しいですよ。とろみと旨味がたまらないスープです。
美容ポイント
長芋をはじめとする山芋類には、腸活に欠かせない「食物繊維」や疲労回復に嬉しい「ビタミンB群」などが含まれています。
消化促進作用も期待されているので、夏バテ気味の時におすすめの食材です。
(3)きゅうりのすり流し
冷やした出汁300mlに、きゅうり1本を皮ごとすりおろして加えます。ひとつまみの塩を加えよく混ぜ合わせ、いりごまをひとつまみ加えれば完成です。
きゅうりのサラダや野菜スティックに飽きたら、ぜひ冷製スープにしてみましょう。いつもと違った味わいを楽しめます。さわやかですっきりとした夏らしいスープですよ。
美容ポイント
きゅうりに豊富な「カリウム」を無駄なく摂取できるので、夏のむくみ対策に役立ちます。
ごまを加えることで抗酸化力アップも狙えます。
本格的な猛暑に負けず身体の内側から健やかに過ごすためにも、旬食材を上手に活用しましょう。アンチエイジングのためにも、冷製スープをぜひお試しください。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店