「お腹の贅肉は歳だから諦めるしかない」という考えている人は、ピラティスエクササイズにチャレンジすることをおすすめします。
YOGAエクササイズディレクターの筆者が、シンプルな動きなのにお腹を引き締める「チェストリフト」をご紹介します。
■脂肪が蓄積しやすい部位とは
脂肪が蓄積しやすい部位が2か所あります。1つは腹部の臓器のまわり(内臓脂肪)。もう1つは、皮膚の下(皮下脂肪)。
そのほとんどが腹部や臀部、太ももに集中するといわれています。いわゆる、「リンゴ体型」か「洋ナシ体型」と考えれば想像しやすいかもしれません。どちらも外か中かという違いはありますが、いずれにせよ、お腹に脂肪がつきやすいことには変わりがありません。
嫌われものの「脂肪」ですが、昔は体脂肪は身体に必要なエネルギーを供給してくれる大事な役目がありました。ただ現代では、生活様式が変わり、貯蔵庫のストックが一向に減らない傾向にあります。
■ミドルエイジのお腹に脂肪がつく理由
ミドルエイジの身体に脂肪が蓄積する理由には、以下のようなさまざまな要因が挙げられます。
・代謝が落ちて体脂肪が内臓脂肪や皮下脂肪につきやすくなる
・脂肪燃焼効果のある「エストロゲン」の減少
・ホルモンバランスの乱れによる睡眠不足や気分の落ち込みによって過食傾向になる
■「チェストリフト」で惚れ腹に!?
今回ご紹介するピラティスエクササイズは、「チェストリフト」です。ポイントは以下の2つになります。
(1)骨盤を床と平行にした状態をキープしたまま動作する
(2)背中を床からはなれないようにして、肩甲骨の下角(かかく)からブラのホックの位置で床を押し上体を起こす
胸を起こすイメージをもつとやりやすいかと思うので、ぜひ動画も参考にして実践してみてください。
さらに両足を床からはなして動作をすると、下腹引締めに抜群の効果を発揮します。丁寧に動作を繰り返して、自分でも惚れ惚れするお腹を手に入れてください。
期待できる効果
・胸の下の浮き輪肉や下腹の引締め効果大
・太もも引締め効果
・筋力がつくことで代謝が上がると、太りにくい身体に役立つ
・猫背姿勢、肩こり、冷え、むくみ、腰痛の改善効果
実践回数&期間
週に4〜6回を目安に実践してください、必ず効果を感じられるはずです。
「チェストリフト」のやり方
(1)床に仰向けになり、両膝を立てます。骨盤を床と平行にします。
(2)両手を頭の下にそえ、肩を下げます。吸う息と共にお腹を薄くさせ、胴体を安定させます。
(3)吐く息と共に、「肩甲骨の下角(ブラのホック位置)で床を押し、胸を引き上げる→戻す」を8回繰り返します。
(4)さらに、両脚を床からはなして両膝を直角に曲げ、スネを床と垂直の位置にします。両膝をつけて、骨盤を床と平行であることを確認してください。吐く息と共に、「胸を引き上げる→戻す」を5回繰り返します。
ご紹介した動作を1分間行うだけでも、十分に効果を感じることができたのではないでしょうか。最初はポイントを確認しながら丁寧に動作し、慣れてきたらセット数を増やして効果を底上げしてみてください。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森 和世)
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