猛暑が続くと髪をまとめたり、大きく開いた襟ぐりの服を着たりするので、何かと首回りを露出する機会が増えているでしょう。しかし、その首回りがもっこりとしていませんか?
YOGAエクササイズディレクターの筆者が、気が抜けやすい後ろ姿をスッキリさせるエクササイズをご紹介します。
■「褐色脂肪細胞」をフル活用して痩せ体質を目指そう
なぜ、首肩の後ろがもっこりとしてしまうのかご存知ですか?
それは、加齢による基礎代謝の低下と姿勢が主な原因として考えられます。さらに、脇の辺りから背中にかけてはリンパが滞りやすく、二の腕も体脂肪がつきやすいので、余計にもっこりと見えてしまいます。
これを一気に解決へと導くのが、褐色脂肪細胞を活性化させることです。“痩せる脂肪”といわれている褐色脂肪細胞は背中側に多くありますが、下記の限られた部位にあります。その場所を抑えて刺激すれば、どんどん脂肪燃焼に導きます。
褐色脂肪細胞の場所
・首周辺
・背骨周辺
・肩、肩甲骨周辺
・脇の下
しかし、悲しいことに褐色脂肪細胞は年齢とともに減少していき、30代で幼児期の50%、40代で30%程度まで減少するといわれています。
褐色脂肪細胞の減少対策方法
・バスタイムなどで、冷たいお水と温かいお湯を交互に首筋から肩甲骨周辺にかける
・肩甲骨周辺のストレッチや筋肉を刺激するエクササイズを実践する
■もっこり首肩をスッキリさせる1分エクササイズ
もっこり首肩をスッキリさせるエクササイズのポイントは、上の図を参考に褐色脂肪細胞が多くある部位を意識して動かすことです。例えば、四つん這いになった時に脇の下を脚の付け根の方に引き寄せる意識で、肩甲骨を安定させ刺激させます。
肩甲骨を背骨から遠くはなす、近づけるとイメージしながら動くと、背中側の筋肉がフル稼働して、どんどん代謝が上り熱くなってくると思います。それが、脂肪が燃焼している証拠です。
効率よく丁寧に1分間動いて、もっこり肉を撃退してみてくださいね。
期待できる効果
・首、肩、背中の引締め効果大
・胴体部分(体幹)の安定した状態でポーズをキープすることで、体幹力強化&姿勢改善
・二の腕、脇肉の引締め効果大
・褐色脂肪細胞を刺激することで太りにくい体質に近づく
・冷え解消による、首肩こり改善
実践回数&期間
週に3〜4回を目安に実践すると、必ずボディラインに変化を感じられるはずです。
「もっこり首肩スッキリエクササイズ」のやり方
(1)床に手足を置き、手首の真上に肩、膝の真上に脚の付け根がくるよう四つん這いの姿勢になります。そのまま、ハーと息を吐いて胸をストンと床に近づけます。この時、肩甲骨を背骨に引き寄せます。
(2)吸う息と共に肩甲骨と、その間の背骨を天井方向に押し上げる→下げるという動作を繰り返します。
(3)四つ這いの姿勢から目線を両手の間に向け、両肩、両肩甲骨を押し上げます。
(4)吸う息と共に目線を斜め前に向けて、肩を下げたまま胸を前に向ける→床方向に戻すという動作を繰り返します。
(5)四つん這いの姿勢から、手を左右交互に前に伸ばします。この時、肩甲骨を脚の付け根方向に引いたまま、肩と耳を遠くはなして動作します。
(6)最後に、手を横方向に左右交互に伸ばします。この時、胸やお腹を床に向けたまま体幹がブレないように注意してください。
手のひらを床につけている姿勢は、二の腕から脇、肩甲骨の筋肉をすべて使わないとキープできません。四つん這いのポジションが崩れないよう、丁寧に動作して効果を底上げしてください。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森 和世)
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