おやつや料理に使える「昆布」。美容や健康、痩せ効果が期待できる食品ですが、食べ方を少し工夫するとさらに痩せ効果を高めることができます。
管理栄養士の筆者が、昆布にプラスして痩せ効果を高める食材とその食べ方をご紹介します。
■「昆布」の栄養について
昆布には、「アルギン酸」や「フコイダン」などの水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は、腸内でゲル状になることで排便を促す働きがあるため、便秘を解消して代謝の良い身体に導きます。
また、血糖値の上昇を抑える働きもあるため、インスリンの分泌を抑えることからダイエットにもつながります。
特徴的な昆布の栄養素である「ヨード」は、新陳代謝を活発にする働きがあるため、ダイエットをはじめ、髪や肌、爪を美しく保つ効果も期待できます。
■痩せ効果を高める!昆布と組み合わせるべき食材5つ
(1)納豆
昆布に含まれる食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなる「プレバイオティクス」で、納豆に含まれる納豆菌は善玉菌そのものであり、腸内を酸性に保ち悪玉菌の増殖を抑える「プロバイオティクス」です。それぞれ腸の健康に役立ちますが、同時に摂取することで腸への効果を最大限に発揮することができるのだそう。
腸内環境を整えると栄養素をスムーズに消化・吸収することができますし、老廃物を体外に排出しやすくなります。その結果、代謝の良い、痩せやすい身体に導きます。
ポイント
納豆に刻み昆布やとろろ昆布を入れていただきましょう。昆布の旨味が効いて、美味しくいただけますよ。
(2)豚肉/豚レバー
豚肉には「ビタミンB1」や「ビタミンB6」が、豚レバーには「ビタミンB2」が多く含まれています。
ビタミンB1は糖質、ビタミンB6はタンパク質、ビタミンB2は脂質の代謝を促す栄養素であるため、摂取した栄養素を効率よくエネルギーに変えることで痩せ効果が期待できます。
ポイント
いずれのビタミンも水溶性であるため、「豚肉と昆布の煮物」「豚肉と昆布の味噌汁」といったように汁ごと食べられる調理法がおすすめです。
昆布の旨味のおかげで薄い味付けでも満足しやすいため、減塩効果も期待できますよ。
(3)お酢
お酢を毎日約大さじ1杯摂取することで、内臓脂肪を減らす効果があることが報告されています。
そのため、昆布と組み合わせることで、より効率よくダイエットに役立てることができます。
ポイント
昆布を千切りにカットして、お酢・砂糖・醤油を混ぜた調味液に漬ければ、“酢じょうゆ漬け”が完成します。刻み昆布を使えば、時短調理になりますよ。きゅうりや人参、油揚げを一緒に調理すると、食べごたえのある一品になります。
また、仕上げに唐辛子もトッピングすれば、唐辛子に含まれる「カプサイシン」による脂肪燃焼効果も得られるため、よりダイエット効果が期待できる副菜に仕上がります。
(4)梅
梅には「クエン酸」が多く含まれています。クエン酸を摂取してクエン酸回路が活性化されるとエネルギーを生成しやすくなるため、ダイエットに役立ちます。
また、梅には「ムメフラール」という成分も含まれており、血流を良くする働きがあるのだそう。血流が良くなり細胞に十分な酸素・栄養素が行き渡ると代謝が良くなるため、痩せ効果が期待できます。
ポイント
「昆布と梅の和え物」や「昆布と梅の炊き込みご飯」などのメニューでいただきましょう。
(5)緑茶
緑茶に含まれる「カフェイン」は、体内で熱を生み出すことで脂肪の蓄積を抑える働きがあります。
ポイント
「緑茶を使った昆布茶漬け」や「緑茶×昆布茶ドリンク」などのメニューでいただきましょう。緑茶と昆布は和食に合う食品であるため味の相性が良く、美味しくいただけますよ。
出汁に使ったりと料理の脇役になることが多い「昆布」ですが、実はメイン料理にも副菜にもなる万能な食材です。ご紹介した食べ方を参考に、ぜひダイエットに役立ててくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
【関連記事】
・コーヒーに●●を足すだけ!痩せ効果UPの飲み方
・おにぎり+●●で痩せる!痩せ効果UPの食材3つ
・不調を招くコーヒーのNGな飲み方3つ
・腸内悪化でどんどん太る!?朝やってはいけないこと3つ