一年間を振り返り、「今年もいろいろなできごとがあったな……」と思うことはありませんか?良いこともあれば少しモヤっとすることもあったでしょう。
ただ、その悩みをいつまでも持っていたらモヤモヤしつづけることになりますし、心にも良くありません。
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーの筆者が、年末から新年に向けてやりたいメンタルの整え方をお伝えします。スッキリとした気持ちで新たな年を迎えるヒントになれば嬉しいです。
■悩むのは自宅に入るまでにしよう!
職場など、家の外でモヤっとしたことが起きた場合、大前提となるのは「悩みを家に持ち帰らない」こと。
例えば、会社で上司にイヤなことを言われたとします。会社から家までの間もそのことで悩み、家についても悩んでいることはありませんか?
その間はずっと「イヤなことを言ってきた上司」のことを考えていますよね。
そんな悩みのタネは、考えるのをすぐにやめましょう。自分自身の時間がもったいないです!
せっかく考えるなら楽しいこと、これから挑戦してみたいこと、ワクワクすることを考えましょう。悩んだとしても自宅に入るまで!
このように区切りをつけることで、気持ちも切り替えやすくなりますよ。
家庭でモヤっとすることがあったら
ご家庭内でモヤっとすることがあった場合は、自分のプライベート空間に一時避難するのがおすすめ。
一人になって落ち着ける空間が家庭内にあるだけでも、心に余裕が持てます。
心の安全地帯に入って落ち着いたら、そこにモヤっとした気持ちを置いていきましょう。
■今年の悩みは今年のうちにリセット!
「新たな気持ちで新年を迎えたい」という方は多いのではないでしょうか?
今年の悩みを今年のうちに清算し、気持ちよく新年を迎えるためのメンタルケア方法の一つをご紹介します。
ステップ1:できごとの受け取り方を変えてみて
あるできごとが起こったことに対し、自分が「イヤだ」と感じたとします。しかし、同じできごとに対し「嬉しい」と感じる人も存在します。つまり、できごとが感情を動かすのではないということなのです。
できごとと感情の間には「受け取り方」があり、それが感情に影響を及ぼしている、というのが正しい認識です。
つまり、受け取り方を変えると「イヤ」という感情も変わってきます。
ただし「受け取り方」は、幼少期のころからの親からの影響や経験や体験を積み重ねてできるものとされ、簡単には変えられないのが現状です。
そのためすぐにできなくても落ち込むのではなく、まずは意識してみることから始めてみてくださいね。
ステップ2:年末→新年に向けて予祝しよう
新しい年を迎える節目のときに落ち込んでいたらもったいない!
一年に1回しかない「年末→新年」という特別なときにしていただきたいのが「予祝」です。
「予祝」とは字の通り、「予めお祝いをすること」。翌年の成し遂げたいこと、目標が叶った体でお祝いするのです。
「〇〇が叶いました!おめでとうございます!」と口に出したり、紙に書くのが良いですね。
ポイントは「ちょっとがんばったら叶いそうなこと」を目標にすること。それは「これなら叶う!」と思うことが大切だから。
都度、目標は変わっても良いので、そのとき一番に叶えたいことを考えて予祝してみてくださいね。
思い込みは、きっかけがないとなかなか気づけないもの。しかし自分にどのような考え方のクセがあるのか気づくのも、メンタルケアをしていくうえで大切なことです。今年の悩んでいることに対して、思い込みがないか一度考えてみるのはいかがでしょうか? そして、翌年に悩みを持ち越さないで、スッキリとした気持ちで新たな一年のスタートを切ってくださいね。
(美容ライター/心理カウンセラー 北口 慈子)
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