お休みが続く年末年始は、美味しい食べ物への誘惑もとても多いもの。ついつい食べすぎて、連休明けに体重が激増してしまうこともありますよね。
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、連休太りしてしまった体をすみやかに元に戻すための方法について解説します。
■連休太りの原因はほぼむくみ
連休明けに体重が大幅に増えてしまったからといって焦る必要はありません。その理由は、増えたのは余計な水分であるむくみで、すぐに落ちるからです。
例えば、年末年始で1週間ほどお休みになり、毎日食べすぎて2kg体重が増えたとしましょう。しかしそのほとんどはむくみやお腹の中の食品の残りです。
脂肪を1kg増やすためには、摂取カロリーがトータルで7,200kcalオーバーする必要があります。つまり2kg全て脂肪で増やすためには、14,400kcalオーバーする計算になるということです。
一般的な女性の1日の総消費エネルギー量は2,000kcal程度。
1週間で14,400kcalオーバーするためには、7日間連続でいつもの食事+2,000kcal強多く摂らなければいけません。
これは、アメリカの男子大学バスケットボール選手が毎日食べる食事量と同等の量。身長2m、体重が100kgを超えるような大柄な男子バスケットボール選手が食べるような食事内容ですから、当然一般女性がとれる量ではありません。
ですから、2kg増えた原因は脂肪ではないのです。
■むくみはすぐに落ちる
むくみとお腹の中に溜まった食品で増えた体重は、すぐに落ちます。
例えば、私がダイエットコーチングしたお客様が3泊4日で旅行に行き、ガッツリ食べて帰ってきたときは、ビフォーアフターで3kg体重増が増加しました。
以下のグラフのようにそこから1週間で増えた体重は元に戻り、さらに過去最低体重記録を更新しました。
このように、食べすぎて体重が増加しても焦ることはありません。しっかりと対策を立てればすぐに体重は落ちてきます。
■連休太りを元に戻すための方法
とはいえ、連休で太ったらなるべく早くスッキリしたいですよね。連休太りをできるだけ早く元に戻すための方法をご紹介します。
軽く汗をかく運動をする
連休太りをリカバリーするために効果的なのは、軽く汗をかく運動です。筋肉を動かし、血流を良くすることでむくみを改善します。
「血流を良くすることがむくみ改善に効果的」といわれますが、加えて筋肉を伸び縮みさせることも効果的です。伸び縮みのポンプ作用によって、むくみも押し流されやすくなります。
素早く連休太りから抜けるためには、連休中でも時間があるときは軽く運動を行い、落ち着いたら運動をしっかりと行い、元の体重に戻しましょう。
ぬるめのお風呂に長めに入る
ぬるめのお風呂に長めに入ることも、むくみを改善するために効果的です。
副交感神経活動が活発になり、筋肉がリラックス。末梢血管が拡張して血液循環が良くなり、全身のむくみが改善し、元に戻せます。
入る時間は15〜20分程度、湯温は38〜40℃を目安に入浴し、むくみをスッキリさせましょう。
炭水化物と塩分を控えめにする
炭水化物と塩分を控えめにすることも、むくみ改善に効果的です。
いずれも取り過ぎると体内に余計な水分をため込みます。特に年末年始の食事は炭水化物も塩分も多いもの。どうしてもとりすぎてむくみが多くなってしまいます。
これを元に戻すためには、炭水化物を少し減らしたり、味付けを少し薄めにしたりすることが効果的。そうすることで体内の余計な水分を排出し、むくみをすっきりとさせることができます。
年末年始はどうしても食べすぎることが多く、体重が増加しやすい状況になってしまいます。それを素早くリカバリーするためには連休明けからの素早い切り替えが大切。いつまでも年末年始の生活習慣が抜けないと脂肪がつき始めてしまいます。これを機会に良い生活習慣を身につけ、美しい体型をキープできるようにしましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
【関連記事】
・腸内悪化でどんどん太る!?朝やってはいけないこと3つ
・40・50代が太る原因はこれ?痩せないNG行動4つ
・なかなか痩せない人が朝に必ずやるべきこと3つ!
・秋こそ痩せやすい!秋にすべき痩せる習慣3つ
【参考】
※一日に必要なエネルギー量と摂取の目安 – 農林水産省
※NCAA男性バスケ選手のシーズン前中後の栄養素摂取量、体組成、安静時代謝、呼吸商を比較した結果 – 日本スポーツ栄養協会(SNDJ)
※ぬるめの長湯でむくみを改善 – お茶の水血管外科クリニック