健康や美容のために、サラダを毎日の食事に取り入れているという方は少なくありません。低カロリーで食物繊維が豊富なサラダは、ダイエット中の食事としても人気ですよね。
しかし、サラダに欠かせない「ドレッシング」に、落とし穴がある場合があります。
インナービューティー料理研究家の筆者が、NGドレッシングを選ばないためのコツをご紹介します。
■ドレッシングの役割
みずみずしい生野菜はそのまま食べてももちろん美味しいですが、野菜をたくさん食べるには、やはりそのままでは飽きてしまいがち。そこで、素材の美味しさを引き立てたり、風味をプラスする「ドレッシング」をそえることが好まれます。
野菜の苦みや甘み、コクなど、素材本来の美味しさを引き立てるドレッシングは、筆者も常備しています。
■NGドレッシングの例
もったりとしたクリーミータイプのドレッシングは、油だけでなく、マヨネーズなども含まれ、油脂成分が多くカロリーも高めです。
例えば下記のようなドレッシングです。
・シーザードレッシング
・サウザンアイランドドレッシング
・ゴマドレッシングなど
これらを使用する際は、少量にとどめましょう。
■ドレッシング選びのポイント
ドレッシングを美容や健康に役立てるためには、“選び方”が大切です。
ベースとなる油の種類をチェック
ドレッシングのベースは油です。
油は基本的にどれも高カロリーですが、油の種類が良質脂質かどうかを見極めることがとても大切です。市販のドレッシングのラベルを見てみると、トウモロコシ油・菜種油・食用植物油脂・食用風味油などさまざまな油で作られていることがわかります。
美容や健康をサポートするものを
筆者のおすすめは、抗酸化作用の高い「ビタミンE」を豊富に含む、オリーブオイルやごま油がベースになっているもの。
油を摂取するのなら、美容や健康をサポートする栄養素を含むものを選びましょう。
ドレッシングの具材をチェック
ドレッシングの多くは、食用油をベースにさまざまな具材が入っています。
逆に、数種類の油脂類をミックスしただけで具材がほぼ入っていないドレッシングは、筆者的にはあまりおすすめできません。
具沢山ドレッシングで栄養バランスも◎
酢や玉ねぎなどの野菜類、ハーブ類などが入っているものがおすすめです。少量とはいえ、具沢山なドレッシングを使うことで栄養バランスが高まります。
ただし、少量でも高カロリーになるドレッシングのかけすぎには注意してください。
ノンオイルドレッシング
ドレッシングのなかには、ノンオイルタイプのものもあります。高カロリーな油脂類を使用せず、酢や醤油、果汁、すりおろした野菜などで作られており、さっぱりとした味わいでサラリとした液体タイプのものが多いです。
野菜類に絡みにくいというデメリットはありますが、脂質やカロリーを抑えたい人にはおすすめです。
■おすすめドレッシング2つ
(1)たまねぎドレッシング
サラダ用のドレッシングとして、または万能ソースとしてスーパーなどでよく見かける、たまねぎドレッシング。
玉ねぎは「食物繊維」が豊富なうえ、「たんぱく質」の消化をサポートする働きが期待されています。消化を促進することで、胃もたれ予防や代謝アップにつながります。
(2)黒酢入りドレッシング
酢に含まれる「酢酸」や「クエン酸」には、疲労回復をサポートする働きが期待されています。黒酢は、酢のなかでも特にクエン酸含有量が高く、さっぱりとした味わいのなかにコクがあるので旨味を感じるのが特徴です。
先述のたまねぎドレッシングや、醤油ベースの和風タイプにもよく使われています。
サラダの美味しさを引き立てる「ドレッシング」。カロリーや脂質量に気をつけ、なるべくヘルシーなタイプを取り入れてみてくださいね!
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
【関連記事】
・朝の1杯で老ける!?朝イチで飲んではいけない飲み物
・コーヒーに●●を足すだけ!痩せ効果UPの飲み方
・おにぎり+●●で痩せる!痩せ効果UPの食材3つ
・実はNGな「納豆の食べ方」3つ
【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店※森拓郎/著(2021)『きれいな人の老けない食べ方』SBクリエイティブ