柿の美味しい季節がやってきましたね。「柿が赤くなると医者が青くなる」という言葉があるように、柿は栄養価の高いフルーツとして古くから知られています。
さらに、柿に含まれるペクチンやポリフェノールには、ダイエットのサポートも期待できます。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して19年の美養フードクリエイターである筆者が、これから旬を迎える柿の痩せ効果アップの食べ方をご紹介します。
■痩せたい人にうれしい柿の成分2つ
(1)水溶性食物繊維
若いうちはパリパリとした食感がある柿ですが、熟すとトロトロに変わりますよね。
これは、柿に含まれる水溶性食物繊維によるものです。
水溶性食物繊維は、善玉菌の大好物。善玉菌が水溶性食物繊維を発酵分解する際に産生される短鎖脂肪酸は、腸のエネルギー源となって余分なものをため込まない腸内環境作りに役立ちます。
さらに、脂肪細胞への脂肪の取り込みを抑える、交換神経を刺激して脂肪の燃焼を促すなどの総合的な肥満の抑制作用が期待されています。
ですから、ダイエットに欠かせないのが水溶性食物繊維といえます。
(2)ポリフェノール
タンニンは、柿の渋み成分です。強い抗酸化力があり、身体を活性酸素のダメージから守ります。
細胞が活性酸素によってダメージをうけてしまうと、身体が本来の働きをすることができず、おのずと代謝も悪くなってしまいます。
活性酸素は日々身体の中で発生していますから、抗酸化力の強い柿を食べて活性酸素のダメージから身体を守ることは、代謝の良い身体作りをサポートします。
■もっと痩せる!?パワーアップ柿レシピ2つ
(1)柿のキムチ和え
水溶性食物繊維のような善玉菌のエサとなるものは、善玉菌をサポートする乳酸菌などの有用菌を一緒にとることで、より腸内環境の改善につながることがわかっています。
柿とヨーグルトでも、もちろんOKですが、おかずとして食べるなら“柿のキムチ和え”がおすすめ。
柔らかめの柿を薄くスライスし、お好みの分量のキムチと和えるだけ。すぐに食べられますが、冷蔵庫で一晩味を馴染ませると、柿の甘みがキムチの辛さとなじみ、よりコクのある味わいになります。
(2)柿の皮きんぴら
野菜やフルーツは皮の部分に栄養があるとよくいわれますが、柿も皮の部分にビタミンやポリフェノールが多く含まれています。
よく洗った柿の皮を細切りにし、ニンジンやゴボウなど、お好みの野菜といためてきんぴらにしてみましょう。固さは残りますが、柿の優しい甘みが加わって、美味しくいただけます。
これから旬を迎える柿。ビタミン、ミネラルもたっぷりで、ダイエットにも美肌にも効果的! この秋は、柿を食べてキレイをキープしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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