暑かった日々が一転して急に冬の寒さを感じるようになりました。
体温調整がむずかしい時期や冬の時期は、しっかり「汗対策」をしないと体臭が気になることも。
肌育美容家の筆者が、夏と冬で違う汗の質についてと、40・50代が取り入れるべき臭い対策をご紹介します。
■冬の方が臭いやすい!?夏と冬の汗の違い
冬は汗をかきにくい季節なので、汗の全体量が減ることで汗腺の活動量が低下します。
夏に大量に汗をかく場合、汗の中に含まれるミネラルは汗腺の濾過機能によって除去され、出てきた汗は限りなく水に近いものになるのだそう。
ところが、寒さによって汗腺の機能が衰えると、臭いの元となるミネラル分も一緒に汗として放出されてしまいます。
また、夏の間は大量の汗によって皮膚の常在菌が流されやすいのですが、冬場は皮膚の常在菌が残りやすいため、そのミネラル分と混じることで臭いの原因につながってしまうのです。
■更年期には要注意!40・50代の汗は特に臭いやすい
更年期に起こる「ホットフラッシュ」は、季節を問わず寒い冬でも起こります。寝ている間にベタベタした汗をかきそのままにしておくと、翌日臭いを感じる場合もあるでしょう。
また、40・50代に起こりやすい“女性ホルモンの乱れ”は、体内の活性酸素を増やす原因につながることもあります。その結果、皮脂が酸化しやすくなり加齢臭を感じることも。
汗の臭いと混ざってより強い臭いになることもあるので、注意が必要です。
■40・50代が取り入れるべき冬の臭い対策3つ
臭いが気になる冬の汗。毎日、ちょっとした工夫をして対策をしましょう。
(1)汗を身体に残さないようにする
コロンや香水などで汗の臭いを上からカバーするのではなく、汗をかいたらすぐに拭き取るようにしましょう。
首の後ろや耳の後ろ、ワキは特に臭いやすいパーツです。外出するときは携帯用の汗拭きシートを持ち歩き、こまめに拭き取ると◎。
就寝中にホットフラッシュが起こった場合は、朝のシャワーがおすすめ。大人女性のために、デオドラント効果のあるボディソープも販売されています。
(2)インナーを変える
汗を吸収しやすいコットン素材のインナーがベストですが、冬の間は発熱系のインナーが手放せませんよね。
ですが、発熱系のインナーは化学繊維で作られているため、繰り返し洗濯しても臭いが残ってしまう場合があります。
汗の臭いは40度くらいの温度で手洗いをすると気にならなくなるので、インナーだけ別洗いをすることもかしこい方法です。
洗濯機で洗う場合は、臭いケアのできる洗剤を選んでみてください。
(3)適度な運動で汗腺を活発に
臭いの元となるベタベタした汗をかかないためには、適度な運動が欠かせません。ヨガやウォーキングを日々の生活に取り入れて、サラサラとした汗をかく習慣をつけるようにしてください。
外に出るのが面倒なときは、家のなかで動画を見ながら動くこともおすすめです。
最近は、女性専用のサウナなどもありますので、“サ活”を始めてみても良いでしょう。
冬の汗は、性別・世代を問わず臭いが気になりやすいです。40・50代は、女性ホルモンの変化から加齢臭を伴ってしまうこともあります。自分にできる簡単な対策から、ぜひ始めてみてくださいね。
(肌育美容家 今泉 まいこ)
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・更年期対策にも◎40・50代が食べるべきヘルシーおやつ
【参考】
※【医師監修】冬の汗の方がにおいやすいってほんと?冬の汗のニオイ対策5選 – グンゼ
※季節の変わり目は『悪い汗』をかきやすい?汗腺を鍛えてサラサラ汗を目指そう! – 江崎グリコ