真冬は、空気の乾燥によって肌がカサカサになったり、かゆみや赤みを引き起こしたりすることもありますよね。
インナービューティー料理研究家の筆者が、冬の美肌作りをサポートする、こんにゃくの食べ方をご紹介します。
■40・50代の美肌作りに大切なこと
赤ちゃんの肌は、吸い込まれそうなくらいなめらかで、しっとりときめ細かいですよね。これは、細胞内の水分量が大人と比べて格段に多いからです。
私たちの肌細胞は、加齢とともに水分保有率が下がっていきます。そこで大切なのが、水分保有量を増やす小さな努力です。
特に、乾燥がきびしい冬場は、いつもよりも化粧水をたっぷりと使う、スキンケアをさっぱり系からしっとり系に変えるといった工夫をしてみてください。
■食事によるインナーケアも大切
食事によるインナーケアも、美肌作りには欠かせません。
真冬の乾燥肌対策におすすめな食材のひとつが、こんにゃくです。こんにゃくのなかでも、「生芋こんにゃく」が美容におすすめです。
こんにゃく芋を粉砕せずに作る生芋こんにゃくは、「食物繊維」をはじめ、不足しがちな「カルシウム」や「カリウム」「鉄」「銅」といった、幅広い栄養素を豊富に含んでいます。
■こんにゃくに含まれる美肌成分とは
こんにゃくには、美肌成分のひとつである「セラミド」も含まれています。セラミドは、人間の肌(主に細胞膜)にもある成分で、肌や髪のうるおいを守る働きがあります。
表皮の角質層で肌のうるおいを保持し、バリア機能も担っているため、真冬の乾燥や刺激から肌を守るためには欠かせない成分です。
このセラミドは加齢とともに減少してしまうため、スキンケアだけでなく、食事からも取り入れることが大切です。
■生芋こんにゃくの手軽な食べ方
生芋こんにゃくを、どんな風に取り入れたらよいのかわからないという方もいらっしゃいますよね。そこで、筆者の家庭で人気の食べ方を2つご紹介します。
(1)鍋料理の具材に
鍋料理は、一度に数種類の食材を摂ることができるので栄養バランスが整いやすいうえ、野菜をたっぷり使うことでヘルシーに仕上がります。
そんな鍋料理の具材に、生芋こんにゃく(手に入れば、玉こんにゃく)を加えると手軽です。さっとお湯をかけてあく抜きしてから、鍋に加えてくださいね。
弾力にすぐれている生芋こんにゃくは、咀嚼回数が自然と増えることで満腹中枢が刺激されやすく、食べすぎ予防にもつながります。
お正月太りを回避するためのダイエット食としても、生芋こんにゃく入りの鍋料理はおすすめです。
(2)手羽元と一緒に煮つけに
「コラーゲン」と「たんぱく質」が豊富な手羽元と一緒に煮つけにすることで、最強の美肌料理が手軽に完成します。
手羽元が半分くらい浸かる水に醤油・酒・本みりんを1:1:1で加え、黒糖をひとかけ加えるレシピがおすすめです。お好みで、スライスしたしょうがや長ねぎを加えても美味しいですよ。
真冬の美肌作りやダイエットにおすすめの「生芋こんにゃく」。ぜひ、食事に上手に取り入れてみてください。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店※森拓郎/著(2021)『きれいな人の老けない食べ方』SBクリエイティブ