気温が急上昇するこの季節、快適な環境で過ごすなら空調の効いた室内が一番ですよね。
しかし、エアコンによって肌の乾燥や冷え、むくみや肩こりが引き起こされる場合があります。エアコンの影響によるお肌や身体の不調を未然に防ぐためにも、室内での過ごし方を変えてみてはいかがでしょうか。
今回は、コスメコンシェルジュの筆者が、「エアコンの影響による夏老けを防ぐ3つのコツ」について詳しくご紹介します。自宅やオフィスなどの空調が効いた室内で過ごす時間が長い人は、参考にしてみてくださいね。
■エアコンによる夏老けとは?
「夏になると毎日エアコンを使用している」という人も多いと思います。空調の効いた室内はたしかに快適ですが、エアコンは美容や健康にダメージを与えてしまう場合があるので注意が必要です。
エアコンによるお肌や身体の不調としては、次のようなことが挙げられます。
・肌の乾燥
・冷え
・むくみ
・代謝低下による疲れ
・くすみ
・肩こり
美容面の問題に加え、身体の不調も招いてしまう
エアコンの効いた室内は空気が乾燥しやすく、肌の水分を奪います。また、肌のバリア機能を低下させ、肌老化を加速させてしまうこともあります。
また、美容面の問題に加え、疲れや肩こりといった身体の不調をも招くのは、エアコンによって身体が冷えることと関係しています。
冷えは、肉体だけでなく精神面のトラブルを伴う場合があるため、トラブルが起きる前に対処することが大切です。
■今から始める「夏老けを防ぐ3つのポイント」
エアコンによる“夏老け”を防ぐためには、「身体を冷やさない」「肌を乾燥させない」ことが重要なポイントです。
今すぐにでも始められる夏老けを防ぐ3つのポイントをご紹介します。
(1)温かい飲み物と栄養バランスの良い食事
夏は、冷たい食べ物や飲み物をたくさん摂る人も多いと思いますが、多量に摂ると内臓が冷えて、身体全体の冷えやむくみにつながります。
身体の芯を冷やさないためにも、飲み物は「常温」もしくは、「温かい白湯」などを飲むようにしましょう。
冷えをすぐに解消できる食品は無い!?
意外かもしれませんが、実際に冷えをすぐに解消できる食品はないとされています。
例えば、身体を温める食材として有名な「唐辛子」の場合、唐辛子に含まれる「カプサイシン」という成分は、皮膚表面の体温を上げる作用を持っています。しかし、唐辛子の入った食品を食べても、一時的に体温が上がったのち、発汗によって熱が逃げ、食べ始めたときよりも体温は下がってしまうのです。
特定の食品にこだわらず、食事全体の栄養バランスを整えることが、エアコンによる身体の冷えを防ぐことにつながります。
(2)下肢の筋肉を動かして血行促進
身体の熱の約6割は、筋肉によってつくられています。エアコンによる冷えを防ぐためには、お尻や太もも、背中などの下肢にある大きな筋肉を鍛えることが、冷えの予防・解消につながります。
むずかしいトレーニングは不要です。座りながら、足首を回したりつま先立ちをしたり、足指を動かすだけで下肢の筋肉を刺激することができます。
また、筋肉を鍛えると同時に代謝アップにつながる「ウォーキング」も、エアコンによる夏老け対策にぴったりです。
(3)乳液を薄くのばす
エアコンによる肌の乾燥対策には、「乳液」が便利です。乳液(または、ジェルやゲルクリーム)には、水分と油分両方が含まれているため、化粧水だけを使うよりも保湿力がアップします。
手のひらに乳液を薄く伸ばし、顔を包み込むようにしながら塗布してみてください。メイクの上からでも保湿することができるので、メイク直しにとり入れてもOKです。
温暖化による影響で、エアコンがますます欠かせない時代になっています。エアコンによる乾燥や冷えは、お肌や身体の老化につながるため、早めの対処でトラブルを防ぎましょう。
(コスメコンシェルジュ/美容ライター 岸田茉麻
日本化粧品検定1級保有。美容部員の経験を生かし美容ライターに転身。コスメのみならず、食生活や生活習慣を含めた美容に役立つ情報を発信中。)
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【参考】
※冷え性を克服するための6つの改善策 冷え性の原因は血行不良 – 日本生活習慣病予防協会
※辛い料理、なぜ夏バテに効く メカニズムと注意点 – 日本経済新聞