お休みの日は、自分にとっての至福の時間です。普段動き回っているからこそ、たまにはのんびり家で過ごしたいときもあるでしょう。お金をかけずに、休日の時間を美しくなるためのリラックスタイムに変えてみませんか?
エステセラピストの筆者が、血流を改善するマッサージ法をご紹介します。
■血流の悪い女性が増えている!?
肩こりや便秘、肌のくすみ、生理痛など、多くの不調には血のめぐりの悪さが関係していることをご存知ですか? 現代人は血流がとどこおっている人が多いのです。
血のめぐりが悪い部分には老廃物がたまり、細胞の働きが弱くなってしまいます。そして、冷えを引き起こして、むくみやセルライトなどの落ちにくい脂肪の増加や体調不良を招くことがあります。
不規則な生活習慣はNG
身体の中の細胞に必要な酸素や栄養、不要物は血液によって運ばれているので、その流れがスムーズであれば身体や皮膚組織などが元気でいられます。
ですが、不規則な食生活や同じ姿勢で長時間過ごすなどの生活習慣が原因で冷えやむくみが悪化し、血液の流れを悪くします。そうなると、身体や肌の不調が増えてしまいます。
■血流を良くして健康的な美ボディに
血流アップをうながして元気な身体と肌を目指しましょう。
そのためには、上半身を必ずマッサージしてください。特に、顔に近い動脈がある「首まわり」と、老廃物を運びだす「静脈」、リンパ管が集まっている「鎖骨(デコルテ)まわり」です。
疲れ目からくる頭痛や顔のくすみ、むくみなどを改善する美容効果がありますよ。
(1)「デコルテ肩まわりのリンパマッサージ」のやり方
(1)鎖骨の上のラインの肩先、腕のつけ根のあたりから、内側に向かって押していきます。
(2)次に、ピースの手をつくって鎖骨を挟みながら外側に流していきます。手の平全体で鎖骨を外側に向かってさするだけでもOKです。背中の肩甲骨を閉じて肩を開き、鎖骨が浮き出すような姿勢で行うと良いですよ。
(2)「フェイスマッサージ」のやり方
(1)中指で耳下腺(耳たぶの後ろのくぼんだ部分)を押しながら、くるくる回しほぐします。
(2)鎖骨へ向かって、老廃物を下に流します(左右交互に行います)。
(3)手のひらで頬を包み込むようにして、ゆっくりと引き上げます。
(4)大きく口を開け、「アイウエオ」と声を出しながら頬の筋肉を鍛えます。10回ほど行うのが理想です。
ポイント
皮膚をギュと強く上に引っ張らないように気をつけて行ってください。
年齢が出やすい首まわりのたるみには、左右の耳たぶの後ろのくぼみを指で押してリンパの流れを良くして改善していきます。たるんで頬が下がってくると、二重あごや毛穴の開きも目立ってきてしまいますよ。
(3)「首まわり~頭皮マッサージ」のやり方
(1)耳の後ろ下から後頭部に向けて、骨に沿って指で押し上げていような感じでほぐします。ツボの位置など細かいことは忘れて、気持ちいいと感じる場所を探して押していくだけでもOKです。
(2)頭全体を手で包み込むようにしながら親指に力を入れていくと、他の部分もマッサージできます。この時、頭皮も一緒に指で揉みほぐしていけると良いです。
頭皮は顔の皮膚とつながっていますから、頭をほぐすことでリフトアップ効果も期待できますよ。
■「ストレス」は、血流に大きく関係する
ストレスを強く感じると、交感神経優位の状態になって血管が収縮してしまい、血流が悪くなるといわれています。
交感神経のバランスが崩れ、自律神経が乱れると免疫力も低下していきます。すると、さまざまな病気を引き寄せてしまうことがあるので注意してください。
休日のスペシャルケアはもちろんのこと、頑張った一日に、自分へのご褒美としてリラックスタイムをつくるようにすると、ストレスもスーッと抜けていきます。血流を良くして、毎日を元気に過ごしましょう!
(エステセラピスト/ビューティーヘルスエディターライター 町山町子
編集プロダクション、出版社勤務を経て独立。主に本の企画編集者、執筆者。一方で、“癒し、美容と健康”をテーマに自然派サロンを日本橋にOPEN。後に東船橋に移転。現在はハーブとアロマ、ボディ・フェイシャルなどのセラピストとして活動中。)
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