汗の匂いや化粧崩れ、汗ジミなど、なにかと不快感を感じやすくなる季節が始まりますね。人間には、水に近い状態で出る「サラサラ汗」と、塩分などが含まれて出る「ベトベト汗」の2つの汗があります。ベトベト汗には、ほこりや汚れが付きやすくなります。
また、皮膚表面がアルカリ性に傾き、皮膚の常在菌も繁殖しやすくなる上に汗の匂いが気になるなど、肌バランスが崩れやすくなってしまうんです。
■1.汗ふきタオルを「保冷剤」と持ち歩く
ケーキやアイスを購入したときに付いている保冷剤。夏場はこの保冷剤を固く絞った濡れハンカチに包んで、チャック付きの袋に入れて持ち歩いてみましょう。普通のハンカチよりもひんやりとして気持ちよく、汗をふき取れる上に、雑菌の繁殖・匂い対策にもなります。また、皮膚の温度受容器のある額や首を冷やすことで、過度な発汗を抑えてくれます。
メイク崩れ対策にも◎
メイク崩れの対策として、メイクの上から汗を拭く場合は優しく押さえるようにふき取りましょう。その後、上から日焼け止めやファンデーション等で化粧直しをして紫外線対策もしっかり行い、美肌をキープしましょう!
■2.「美しい背中」には汗対策必須
暑いからといって、シャツの下に直ブラジャーはNG。背中は汗をかきやすく、ニキビやトラブルが 起こりやすいところです。特に、背中の上部に出やすいので、清潔にすることを心がけましょう。ただ、気になるからといってゴシゴシと強い刺激を与えると、 黒ずみの原因にもなるので注意しましょう。
インナーにも工夫を
また、綿素材や吸乾・速乾性などに考慮したインナーを身に付けることで、トラブルを未然に防げるだけでなく、間にインナーを1枚挟むことで衣服内の湿度を調整し、汗を吸ってくれるので、快適に過ごせます。
■3.おしゃれが台無しに「洋服の汗ジミ」対策
制汗剤もスプレー、スティック、クリームなど、様々なタイプが販売されています。それでも洋服の汗ジミが心配なら、薬局やスーパーで手軽に手に入る、汗を吸収する脇にあてる「パット」がおすすめです。現在ではさまざまな色や形があり、洋服に合わせて使えるようになっています。使い捨てでコンパクトなので気軽に持ち歩けますし、外出先でも気になったらすぐに交換できるので、ぜひ持ち歩いてみましょう。
■こまめな汗対策がニオイ防止の鍵
一番の匂い対策は、汗をかいたらなるべく早くのが一番です。こまめに汗を拭き取ることで、匂いも気にならなくなります。汗と上手に付き合ってこそ、大人の女性と呼べますよね。無理せず、できることから始めてみましょう。
(ホリスティックビューティインストラクター 小塚 美香
スキンケア、植物療法の各種資格と共に、長きに渡る肌カウンセリングの臨床経験を持ち、スキンケアに関する知識と実績に定評。アンチエイジングアドバイザーやアロマ講師としての一面も持ち、研修・講座等を開催、1児の母でもある。)
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【参考】
※吉木伸子著(2012)『お肌のシワシワ&ガサガサ解消 パーツケアで若さ倍増!』(NHK出版)
※日本化粧品工業連合会編『コスメチックQ&A事典』
※私 今年の夏は「良い汗」をかいて、上手にニオイ対策! – トヨタホーム