ぽっこりとお腹が出てきてしまう原因は脂肪だけでなく、姿勢が問題かもしれません。姿勢が乱れるとお腹に脂肪が集まったり、お腹が突き出されたりして、体型が崩れてしまいます。
姿勢の乱れには骨盤が大きく関わっており、骨盤のバランスが崩れると姿勢が悪化し、体形が崩れます。
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、座ったままできる、お腹を凹ませる骨盤エクササイズを紹介します。
■姿勢が悪いことでぽっこりお腹に
ぽっこりお腹には、姿勢が大きく影響しています。姿勢によってお腹が前に突き出されたり、脂肪が集まってお腹周りが太って見えるようになってしまうからです。
例えば、正常な姿勢をとっているとお腹に脂肪は目立ちません。しかし「猫背」になると、背骨が曲がってお腹周りに脂肪が集まり、弛んだ印象に変化してしまいます。
また、「反り腰」という姿勢になるとお腹が前に突き出され、体重が軽くてもぽっこりお腹に変化してしまうことがあります。
このように姿勢が悪くなることで、体重が変わらなくても体型崩れが起きてしまうことがあるのです。
■姿勢に大きく影響する骨盤
骨盤のバランスがズレて背骨にもズレが起こる
姿勢に対して特に大きく影響するのが骨盤。骨盤は背骨の土台となっているため、骨盤のバランスが正常な位置からズレると背骨もズレてしまいます。
例えば、反り腰。反り腰は骨盤が前側に倒れることで発生します。骨盤が前に倒れると重心が前に移動し、それをカバーしようと背骨を過剰に反らしてバランスをとろうとするからです。
逆に猫背は、骨盤が後ろに倒れることで発生することが多いのです。骨盤が後ろに倒れることで重心が後ろに移動するため、背骨を前側に丸めて重心を前に移動させてバランスをとるようになります。
このように骨盤が正常な位置からズレることで、背骨がズレて姿勢が悪くなり、体形が崩れてしまうのです。
■座ったままできる、骨盤周りの筋肉をほぐすエクササイズ
骨盤の位置を正常に保つためには、骨盤周辺の筋肉を柔らかくほぐさなくてはなりません。
そこで、座ったままできる、骨盤周りの筋肉をほぐすためのエクササイズを紹介します。
(1)椅子に腰掛けて胸を張り、背筋を目一杯伸ばします。足の幅は腰幅にします。
(2)鼻から息を目一杯吐きながら、手が床に触るまでゆっくりと体を深く前に倒します。背骨から骨盤までをしっかりと丸める意識で行います。
(3)鼻から息を吸いながら、ゆっくりと体を起こします。前に倒れていた骨盤をしっかりと起こすように、背筋を伸ばします。
(4)10回、同様に繰り返します。
注意点
勢いをつけずに、体をゆっくり倒し、ゆっくり起こすことを意識してください。
運動量が少ないと骨盤周りの筋肉が硬くなり、姿勢が悪くなり、お腹周りに脂肪が目立ってきてしまいます。
骨盤周りの筋肉をほぐして良い姿勢を保ち、美しいスタイルをキープしましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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