どの時間にエクササイズをやるのが、脂肪燃焼効果が高まるのでしょうか。いつエクササイズをやった方がいいのでしょうか。気になったことはありませんか?
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、ダイエット効果を上げるために良い運動のタイミングや理由について解説します。
■脂肪燃焼効果を高める時間は?
脂肪燃焼効果を高めるのにおすすめの時間帯は、「夜」です。夜に運動を行うと脂肪燃焼効果のほか、睡眠の質も改善してくれます。
なぜ睡眠の質があがり脂肪燃焼効果があがるのかについて解説します。
良質な睡眠は脂肪燃焼効果を上げる
そもそも、睡眠はダイエット効果にとって大きな影響があります。十分な睡眠を摂ることで、睡眠不足の状態と比べて脂肪燃焼効果があがります。成長ホルモンの分泌が促され、脂肪が燃焼されやすくなるのです。
脂肪燃焼効果を上げるためには、もちろん睡眠時間が大切ですが、同じくらい大切なのが睡眠の質。成長ホルモンは深い睡眠の時によく分泌されるため、良質な睡眠を取る必要があります。
夜に運動を行うのが最も良い
運動は夜に行うことが最も良いと考えられます。体温の減少幅が大きくなり、催眠作用が大きくなるからです。
人間は寝る状態になるために深部体温を低下させます。深部体温は内臓などの体温のこと。この深部体温が適切に下がることで眠気が促されて、良質な睡眠につながります。逆に深部体温が下がらないことで、眠気が促されず、覚醒したままの状態になり、睡眠の質が低下するのです。
運動は深部体温を上げます。ここだけ見ると覚醒状態になってしまいます。
しかし、寝る前に少しだけ深部体温を上昇させることで、体温の下がり幅がより大きくなります。そのことによって、より大きな眠気が促され、睡眠の質が高まるのです。
実際に大学生を対象に朝・夕方・夜の運動をすることで睡眠の質がどうなるかを比較した実験では、夜の運動が最も睡眠の質が上がることが明らかになっています。
ですから、心配せずに夜に運動を行いましょう。
■自体重の筋トレやヨガが最もおすすめ
寝る前に行う運動は、自体重の筋トレや、ヨガ、ストレッチなどがおすすめ。適度に深部体温を上げて眠りの質を改善してくれます。
反対に、ジムのスタジオでエアロビクスを激しく行って汗だくになったり、器具を使った筋トレでガッツリと追い込んだりするようなエクササイズは、深部体温が大きく上昇します。そのため、体温が下がるまでに時間がかかり、寝付くまでに時間がかかってしまいます。
理想は就寝の2時間程度前に終わらせることですが、それはあくまでも理想。軽い運動であれば寝る直前でも差し支えありません。心配せずに夜に運動をすることがおすすめです。
睡眠はダイエットにとって、とても大切。十分な時間と高い質の睡眠をとることが必要です。夜に運動を行うことで、質の高い睡眠を摂り、脂肪燃焼効果を高めることにつながります。無理をすることはよくありませんが、寝る前に軽く運動をして、美しいボディラインを作り上げていきましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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【参考】
※「寝る子は育つ」は本当!? 睡眠専門医に聞く「眠りと発育・成績」の関係性 – 西川
※ノンレム睡眠(のんれむすいみん) – 厚生労働省
※Effects of the timing of exercise on the night sleep – NCBI