細くスッキリとした体型を作るために、必ずしも体重を落とす必要はありません。
では、どうすれば痩せ見えする体型を作れるのでしょうか?
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、痩せ見えする体型を作るコツについて解説します。
■“痩せ見え”する体型とは?
まずはこちらの写真を見てください。私の友人から写真を提供していただきました。
全て同一人物で、時系列は左が48歳→右側が50歳です。
左側の体型から、見事に美しいメリハリボディに変化していますね。
驚くべきことは、体重がほとんど変化していないということ。一番左と右側で体重の差はありません。
つまり、細くスッキリとした体型を作るために、必ずしも体重を落とすことは必要ないということがわかります。
■痩せ見えする体型を作るコツ
上記の写真のような痩せ見えする体型は、どうすれば作れるのでしょうか?
痩せ見えする体型をつくるためのコツを紹介します。
筋トレを日常に取り入れる
痩せ見えする体型を作るためには、筋トレを日常に取り入れることが大切です。
筋肉は同じ重量で比較すると脂肪よりも20%サイズが小さく、固く垂れにくい性質があります。
つまり、同じ体重でも筋肉量が多いと体が引き締まって見えるのです。
筋肉量を増やすために最も効果的なのは筋トレです。自宅でもできる筋トレはたくさんありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ストレッチを行って体をほぐす
ストレッチを行って体をほぐすことも大切です。
筋肉が疲れて固くなると、姿勢が悪くなります。姿勢の悪化は体型崩れの大きな原因につながります。
例えば、猫背になるとお腹に脂肪が集まりやすくなります。
ちょっと試して欲しいのですが、お腹に手を当てて腰を丸めてみてください。脂肪がお腹に集まってきましたよね。
ここまで極端でないにしても、姿勢が悪いと、体のいたる所でこういう現象が起こります。これをなくすためには、日常の疲れで固くなった筋肉をストレッチで柔らかくしてあげることです。
姿勢の乱れは、筋肉が固くなることで骨を引っ張って正常な位置からずらすことで起こります。ストレッチして筋肉をほぐして、姿勢改善につなげましょう。
高タンパク質で栄養バランスの摂れた食事を摂る
高タンパク質で栄養バランスのとれた食事を摂ることも、とても大切です。
筋肉量を増やすためには、タンパク質が必要です。タンパク質は筋肉の主要な材料で、不足すると筋肉を作ることが出来ません。
つまり、タンパク質が足りずに筋トレを頑張っても、効果が出ないばかりか減ってしまうことになるかもしれません。
筋トレの効果を出すためには、しっかりとタンパク質を摂ることが大切です。
タンパク質はお肉・お魚・大豆製品などから摂れますから、毎食手のひら一枚分程度の分量を摂ることを意識しましょう。
十分に寝る
しっかりと寝ることも、筋肉をつけるためにとても大切です。
睡眠不足は筋肉量の低下に繋がります。筋肉を合成するためには睡眠中に成長ホルモンが分泌される必要がありますが、睡眠不足になると十分に分泌されません。
睡眠不足の状態だと逆に、筋肉を分解するホルモンであるコルチゾールの分泌が促進され、筋肉が分解されてしまうのです。
アメリカの睡眠に関する研究団体であるNational Sleep Fundationは、7〜9時間の睡眠時間を18〜64歳に推奨しています。
ですから、睡眠時間が足りない人は、できるだけ7時間に近づけるように意識しましょう。
痩せ見えする体型を作るためには、筋肉量を増やしたり姿勢を改善することが大切で、そのためには運動習慣や食・睡眠習慣を変えなければいけません。つまり生活習慣全体がとても大切ということです。健康的で美しい体型作りに、近道はありません。毎日の積み重ねで、美しい体型を作っていきましょう!
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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【参考】
※How Much Sleep Do You Really Need? – National Sleep Foundation