紫外線が強まる春先ですが、スキンケアだけではなく身体の内側からもシミ対策を心がけたいところ。
管理栄養士の筆者が、シミ対策のために飲むべきものをご紹介します。
■シミができるメカニズム
紫外線を浴びると肌でメラニン色素が生成され、肌のコンディションが良い場合は“ターンオーバー”によってそのメラニンは排出されていきます。ですが、肌のターンオーバーが乱れてメラニン色素が蓄積されていくと、シミの原因につながります。
また、シミの原因は紫外線だけではなく、「活性酸素」も原因のひとつとして考えられます。体内で発生した活性酸素はメラニンを作る細胞を活性化させるため、シミを招く場合があります。
食事からの対策も大切
シミ対策として紫外線を浴びないようにするのはもちろんのこと、食事面では以下のポイントを意識してください。
・肌のターンオーバーを促す成分を取り入れる
・活性酸素を除去する働きがある成分を取り入れる
■シミ対策におすすめの飲み物4つ
(1)ローズヒップティー
ローズヒップには、「ビタミンC」が豊富に含まれています。ビタミンCには強い抗酸化作用があり、体内で発生した活性酸素を除去するため、シミを予防する効果が期待できます。
また、ビタミンCには、メラニン色素ができる過程で作用する「酵素」の働きを阻害する働きがあることからも、シミ予防に役立ちます。「コラーゲン」の生成を促す働きもあるため、肌にハリやうるおいがほしい人にもおすすめです。
紫外線が強い季節には、ローズヒップティーが強い味方になってくれるでしょう。
(2)ハトムギ茶
ハトムギ茶には、肌のターンオーバーを促す働きがあるため、シミ対策におすすめです。ハトムギに含まれる「コイクセラノイド」という成分には肌の角質層の代謝を活発にする働きがあるため、スムーズなメラニン色素の排出に役立ちます。
さらに、ハトムギには体内の老廃物を身体の外に出す働きもあるため、シミだけではなくニキビや吹き出物などの予防にもおすすめですよ。
(3)グァバ茶
グァバの葉から作られるグァバ茶は健康効果が高いことで知られていますが、シミ対策にも役立ちます。
グァバの葉には「ポリフェノール」や「ビタミンC」「ビタミンE」が豊富に含まれています。いずれの栄養素も強力な抗酸化作用をもつため、シミの原因となる活性酸素を除去する効果が期待できます。
ビタミンEには血行を改善する効果も期待でき、それによって新陳代謝が活発になると肌トラブルの予防につながります。
(4)カカオ茶
カカオ茶とは、カカオ豆の皮を焙煎して抽出したお茶のこと。カカオの風味を楽しみながら、「カカオポリフェノール」などの栄養素を取り入れることができます。
カカオポリフェノールには抗酸化作用があり、体内に発生した活性酸素の除去に役立ちます。
また、40・50代は、女性ホルモンの分泌低下に伴って血圧や血糖値にも変化が現れることがあります。カカオポリフェノールには、その血圧や血糖値などの変化を抑える働きがあるため、健康維持にも役立つといわれています。
カカオ茶には甘い味がついているわけではないため、毎日の水分補給にもおすすめですよ。
紫外線対策は、早いうちから意識することが大切です。まずは、毎日の飲み物でシミ対策をしてみてください。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※シミができるメカニズム – エスエス製薬
※ハトムギ – わかさ生活
※カカオ – わかさ生活
※カカオポリフェノールに閉経女性の健康リスク予防の可能性 – 明治