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アラフォー日常使いにおすすめ!日本の伝統「こめ油」の魅力

美養フードクリエイター
岩田 まなみ

亜麻仁油やココナッツオイルなど、良質なオイルの健康効果が注目されていますね。血液や血管の健康を守る働きがあるもの、抗酸化力の高いものなど種類はさまざまですが、日本の食文化が生んだオイルにも、良質なものがあります。オイルでありながら食物繊維のような働きをする「こめ油」は、米ぬか由来のポリフェノールが含まれた抗酸化力の強いオイルです。

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■油の食物繊維!?こめ油ってなに?

玄米を精米する際に出るヌカから絞ったのが、昭和に入ってから本格的に生産されているという「こめ油」です。主成分は血液の健康を守るオレイン酸とリノール酸。ビタミンEの約50倍の抗酸化力をもち、「スーパービタミンE」とも呼ばれるトコトリエノールも含まれています。さらに米ぬか由来のポリフェノールや油の食物繊維とも呼ばれる成分が含まれた、抗酸化力の高いオイルです。

■プレ更年期にもうれしいこめ油の魅力2つ

(1)不眠やイライラに◎「γ-オリザノール」

米ぬか由来のポリフェノール「γ(ガンマ)-オリザノール」は、医薬品としても使われている成分。脳の視床下部に直接働きかけて自律神経のバランスを整える働きがあることがわかっています。自律神経のバランスが整うことで、不眠やイライラ・疲れ・目まいなどの更年期障害の諸症状の改善も期待できるのだそうです。

(2)血液の健康を守る「植物ステロール」

年齢とともに変化するホルモンの影響から、40代以降コレステロール値が高くなる傾向があるといわれる女性。油の食物繊維とも呼ばれる「植物ステロール」には、コレステロールの吸収を穏やかにする働きがあります。植物性油に含まれる成分で、こめ油にはオリーブオイルの約10倍の植物ステロールが含まれています。

こめ油は酸化に強く、香りも少ないため、調理用として優れたオイルです。プレ更年期や血液の健康が気になりだしたら、こめ油を日常使いに変えてみてはいかがでしょうか。

(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)

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【参考】
こめ油のはなし – 三和油脂
こめ油のヒミツ – 築野食品工業
成分情報 γ-オリザノール – わかさ生活
γ-オリザノール – オリザ油化
年齢とともにコレステロールは上昇してくる – 三田国際ビルクリニック

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