頑張ってダイエットをしているのに、体重がなかなか落ちなかったり、体型が変わらなかったり……。ダイエットの結果が出ないことに、悩む方は多いのではないでしょうか。
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、ダイエットをしても痩せない理由と、痩せ体質への改善策3つを解説します。
■40・50代は「痩せにくい体質」に変化する時期
40代以降は、徐々に痩せにくい体質に変化していくため「ダイエットの結果が出ない」と感じる人が増えていきます。
体重が減りにくいのはもちろんのこと、体型が引き締まって見えないことに悩む方も多いでしょう。実は体型は、体重はもちろんですが、筋肉量や姿勢などの影響を大きく受けています。
とくに、筋肉量が減って脂肪が増えると、見た目にも太って見えやすくなります。脂肪は筋肉と同じ重さであっても20%ほどサイズが大きく、軟らかく、垂れやすい性質があります。そのため、脂肪が増えてしまうと体型が整いにくくなってしまいます。
こういった体の変化を感じたときは「痩せ体質への改善策」を行うことが、ダイエット成功に欠かせないポイントとなります。
■ダイエットに成功する!痩せ体質になる改善策3つ
(1)タンパク質多めの食事を意識する
40・50代が痩せ体質になるために、最初に行いたいことは食事の改善です。
特に、タンパク質を中心にバランス良く食べるようにしましょう。タンパク質は、筋肉にとって最も重要な栄養素であり、不足すると筋肉量は落ちていってしまいます。
タンパク質といえば鶏むね肉やささみのイメージが強いですが、皮なし鶏モモ肉や大豆製品・魚などからも多く摂ることができます。
できる限り毎食、肉・魚・大豆製品などを取り入れて、十分なタンパク質を摂取していきましょう。
(2)7〜9時間程度の睡眠をとる
痩せ体質に変わるために睡眠はとても重要です。しっかりと眠ることで筋肉量を保ち、脂肪を燃焼しやすくなります。
睡眠中には、筋肉の合成や脂肪の燃焼を促す「成長ホルモン」が分泌されます。成長ホルモンの分泌によって、痩せやすい体質に変化すると言えるでしょう。
一方で睡眠不足になってしまうと、成長ホルモンが十分に分泌されず、筋肉を分解する「コルチゾール」の分泌が増加します。それによって筋肉量の減少や、痩せにくい体質につながってしまいます。
40・50代に推奨される睡眠時間は、7〜9時間が目安です。できるだけこの睡眠時間を確保できるように努めましょう。
(3)運動習慣をつける
筋肉量を増やして姿勢などを改善するには、運動習慣もとても大切です。
タンパク質をしっかり摂る食事や睡眠は重要ですが、これだけでは筋肉量は増えません。筋肉量は、日常生活よりも少し強い刺激を受けることで、増加していきます。
また、筋肉は関節を正しい位置に保つ働きがあります。そのため筋肉量が減少すると、関節が正常な位置からズレやすく、姿勢の悪化によって体型が崩れて、痩せにくい体質につながってしまいます。
筋肉量を増やすのに、最もおすすめなのが筋トレです。ジムに行かなくても、自宅で筋肉量増加は十分に可能です。まずは自宅でできる運動を、週2回を目安にチャレンジしてみましょう。
体質を変えるためには、日々の習慣が何よりも大切です。食事・睡眠・運動をできることから少しずつ始めていきましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
【関連記事】
・40・50代が痩せやすくなる!夏の朝にすべきこと4つ
・体重が減らない原因は?痩せない人のNG習慣
・下腹ポッコリ対策は●●がカギ!寝たまま簡単エクサ
・老け見え「象足」を卒業!セルライトを無くす方法4つ
【参考】
※睡眠は筋肉とどのような関係があるの? – WENELL
※睡眠不足が引き起こす恐怖~無自覚のミスと無症状の生活習慣病~ – サルスクリニック
※健常者におけるコルチゾール上昇と筋力・筋肉量の因果関係を解明 – 九州大学
※How Much Sleep Do You Really Need? – National Sleep Foundation