身体だけではなく、脳も若々しく元気に過ごしたいものですよね。最近、注目を集めている「ブレインフード」は、脳の活性化、集中力アップや記憶力アップなど、脳に良い影響が期待できる栄養素を含む食品です。
アンチエイジングとして筋肉を鍛えることは一般的になっていますが、脳のアンチエイジングにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
管理栄養士の筆者が、ブレインフードに含まれる栄養素と働きをご紹介します。
■脳にいい!?ブレインフードに含まれる成分と働き
(1)EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)
EPAは、血管に血栓ができるのを抑制し、血流を良くします。DHAは、記憶力や学習能力を高めます。
「EPA」と「DHA」が含まれる食品
・青魚(いわし、さば等)
・魚油
(2)ホスファチジルセリン
細胞膜の柔軟性を高め、血流を改善する働きがあり、脳細胞の新陳代謝を活発にします。
「ホスファチジルセリン」が含まれる食品
・大豆
・納豆
・豆腐
・豚肉
・鶏肉
・卵
(3)アスタキサンチン
強力な抗酸化作用で知られている天然色素の一種です。脳の活性酸素を抑え、脳を若々しく保つ働きがあります。
肌へのアンチエイジングだけではなく、脳のアンチエイジングにも良いとされています。
「アスタキサンチン」が含まれる食品
・鮭
・いくら
・えび
・かに
(4)イチョウ葉エキス
血流を良くして、酸素や栄養素を脳にいき渡りやすくします。
サプリメントで摂取すると良いでしょう。薬局やドラッグストアで入手することができます。
(5)ビンカマイナー(ヒメツルニチニチソウ)
血流をよくして、脳に酸素がスムーズに供給できるように働きます。
「イチョウ葉エキス」と同様に、サプリメントで摂取することができます。
(6)チロシン
神経伝達物質「ドーパミン」が作られる前段階がチロシンです。
脳に神経伝達物質を増やし、脳からの命令を正しく伝える働きがあります。
「チロシン」が含まれる食品
・乳製品
・落花生
・アーモンド
・大豆
・ちりめんじゃこ
■最近、注目されているブレインフードの成分
(1)クルクミン
脳を健康に保つ働きがあります。脳が活性化されるという報告があり、今注目されている栄養素の一つです。
「クルクミン」が含まれる食品
・カレー
・たくあん
・ウコン
(2)フェルラ酸
脳の細胞を保護する働きがあります。
また、強い抗酸化作用やメラニンの生成を抑制する働きもあり、美白効果も期待できます。
「フェルラ酸」が含まれる食品
・米ぬか
いかがでしたか? 脳に対していいだけでなく、美肌効果が期待できるブレインフードもあるため、アンチエイジングに一石二鳥ですね。日頃からブレインフードを意識してみてください。
(フリーランス管理栄養士 今井尚美
「根拠のある情報を」「体の内側から美しく」がモットー。健康や美容に関する記事執筆や相談業務などフリーで活動中。糖尿病療養指導士、ピンクリボンアドバイザーの資格有。現在はサプリメント管理士の資格取得中。)
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【参考】
※ホスファチジルセリン – わかさ生活
※アスタキサンチン – わかさ生活
※イチョウ葉エキス – わかさ生活
※チロシン – わかさ生活
※クルクミン – わかさ生活
※フェルラ酸 – わかさ生活