手軽に栄養がとれて、保存の仕方次第ではそこそこ日持ちもする「バナナ」を常備しているという人も多いですよね。購入してからしばらくするとあらわれる「シュガースポット」と呼ばれる茶色い模様は、追熟のサインです。
シュガースポットが出たバナナは糖分が増えて甘くなることでも知られていますが、免疫力UPや抗酸化作用が高まる働きもあるそうです。
ベジ活アドバイザーの筆者が、バナナを追熟させて食べた方が良い理由を3つご紹介します。
■「シュガースポット」とは?
バナナは追熟に応じて皮の色が変化します。追熟が進むと、「シュガースポット」と呼ばれる茶色いそばかすのような斑点が皮にあらわれます。
シュガースポットは、バナナの皮や果肉に多く含まれるポリフェノールの一種である「タンニン」が、酸化酵素と反応することでできます。
■シュガースポットが出たバナナを食べると良い理由3つ
(1)スイーツ作りに最適
バナナは熟すにつれて糖分が高まることがわかっています。甘くなることはもちろん、熟した方がやわらかく香りも豊かになります。
スイーツづくりなどにバナナを活用する時は、シュガースポットが出たバナナを使うと砂糖の量を抑えられるかもしれませんね。
(2)高い抗酸化作用と免疫力UPに役立つ
熟成したバナナはすぐれた抗酸化作用をもつことでも知られる「ポリフェノール」が豊富に含まれています。熟せば熟すほどその含有量が高いそうです。
また、最近の研究によると、熟したバナナは免疫力を高める働きも期待されています。すぐに食べない時は常温保存をし、シュガースポットが出るまで待ってみてはいかがでしょうか。
(3)胃の健康にも◎
シュガースポットが出たバナナには「リン脂質」が含まれていることから、胃粘膜を保護をして胃の健康に役立つといわれています。
もともと消化吸収が良いことで知られるバナナですが、熟すとさらにやわらかくなり消化吸収をよくしてくれそうです。
■バナナの魅力
バナナは、シュガースポットの有無に関わらずたくさんの栄養素が含まれています。代謝に関わるビタミンである「ビタミンB群」や「葉酸」、抗酸化作用が高い「ビタミンC」、余分な塩分を排出してむくみ改善に働く「カリウム」など、体調管理と美容に役立つすぐれた成分を多く含みます。
免疫細胞の6〜7割が腸にあるといわれていますが、バナナには善玉菌のエサとなって腸内環境を整える働きのある「オリゴ糖」も含むので、総じて免疫力UPを助ける働きも期待できますね。
固いバナナは、シュガースポットが出るまで家で追熟させてみてはいかがでしょうか。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵)
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【参考】
※バナナのシュガースポット – DOLE
※バナナ – わかさ生活
※バナナに含まれる栄養について – DOLE
※バナナの免疫活性 – バナナ大学
※腸内環境を整えて免疫力をUP!! – 全国健康保険協会