年齢を重ねると目立ってくる、「浮き輪肉」ともいわれるお腹まわりにハミ出した肉。糖質制限や骨盤ベルト、有酸素運動など、「いろいろ頑張ったけれどなかなか落ちてくれない」という方も多いと思います。
実際に浮き輪肉は、ダイエットをしていても厄介な部分なのです。
体型改善の専門家であるパーソナルトレーナーの筆者が、「浮き輪肉」を落とすエクササイズをご紹介します。
■浮き輪肉を落とすには「脇腹エクサ」
40歳をすぎると体型変化が著しい
40歳を超えると、体型の変化はハッキリと目立ってきます。
女性下着メーカーのワコールの調査では、ほとんどの女性が、37〜39歳の間にハッキリとした体型の変化と体重の増加があったと報告しています。そしてそのまま、40歳を迎えるとさらに体重は増加し、体型が崩れてしまいます。
筋肉量の減少で脂肪が目立つ体に
一方で、筋肉量は加齢とともに減少します。
今まで、体重を落とせば元の体型に戻っていたかもしれません。しかし、筋肉量が減少したため、体重を落としても脂肪が目立つ体になってしまっているのです。そのため浮き輪肉が残ってしまいます。
つまり、浮き輪肉を消すためには、脇腹の筋肉を鍛える必要があると考えられます。
■脇腹にある「腹斜筋」とその働き
脇腹にある筋肉は、「腹斜筋」と呼ばれます。
腹斜筋は、肋骨の外側から骨盤の上部に付着しています。
その役割は、身体を真横に倒したり、捻ったり、左右バランスをとるために使われます。
ですから、腹斜筋を動かすためにはそれらの動きをする必要があるのですが、そうした時間をとりにくい方のために、今回は横に身体を倒して腹斜筋を鍛える「サイドクランチ」というエクササイズを紹介します。
■腹斜筋を鍛える「サイドクランチ」のやり方
(1)右肩を下にして、横に寝転がります。
(2)左手を頭の後ろに、右手を左脇腹におきます。
(3)左肘を左脇腹に近づけるように、身体を起こしましょう。
右肩が浮くまで上げて、それから下げます。首だけを動かすことにならないよう、注意してください。
(4)(3)の動きを15回×3セット、行いましょう。
(5)終わったら、逆側も同様に行いましょう。
筋肉は加齢とともに少しづつ減少し、体型を崩す原因となります。体重を落とすことだけにフォーカスせず、お家での筋トレも意識して行っていきましょう!
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
【関連記事】
・骨盤底筋群を鍛えてお腹ヤセ!40・50代がやるべきエクサ
・痩せやすい身体に!柔軟性を高める「骨盤まわりストレッチ」
・老けは後ろ姿に現れる!1分でできる美背中エクササイズ
・1分で下腹の肉も膝肉もスッキリさせる美腹エクサ
【参考】
※ワコール 著「スパイラルエイジング―はじめて見えてきたエイジングの真実」(2000年)ワコール