徐々に冬を感じる時期になりましたが、このように季節が変わる時期は体調管理がむずかしいです。今、この時期にしっかりと体調管理をしないと、「冷え」による思いがけない体調不良につながる場合があります。
YOGAエクササイズディレクターの筆者が、寝る前に実践できる「冷え解消ストレッチ」をご紹介します。
■冷えない身体をつくるには?
季節の変わり目、特に冬に向かう時期は、「冷え」と「自律神経の乱れ」に注意が必要です。
例えば、エアコンを長時間使用していると自律神経の“交感神経”が優位に働き、体温を身体の中から逃がさないように血管が収縮します。このため、血流が悪化して冷えを招きやすくなります。また、自律神経の乱れは、基礎代謝(肥満体型の方は注意)や新陳代謝の低下も招きます。
「冷え」と「自律神経の乱れ」を改善するためには、規則正しい生活に努める必要があります。
生活の心得
こまめに身体を動かすなど、内側から身体を温めることが大切です。生活のなかで、以下の項目を意識してみてください。
・ウォーキングなどの有酸素運動やストレッチ、トレーニングなどを行う。
・38~40度くらいのぬるめの湯につかり、身体の芯から温める。
・十分な睡眠をとる。
食事の心得
身体を内側から温める食材を摂りましょう。ニンジン、カボチャ、ダイコン、カブなどの根菜類、山芋、サトイモ、サツマイモなどの芋類、シソ、ショウガ、ニンニク、ネギ、タマネギなどの薬味野菜がおすすめです。
また、疲労回復力アップに役立つ「ビタミン」や「ミネラル」「良質なたんぱく質」が豊富な食材も摂りましょう。これらは牛肉や豚肉に多く含まれています。
■お腹しぼりで体温アップ!寝る前1分ストレッチ
今回ご紹介するストレッチは、ねじりポーズで内臓を刺激して血流を促します。もちろん身体もポカポカしてきますが、お腹に溜まった毒素やガスの排出にも役立ちます。
座り姿勢が長いとお腹がギュッとつぶされてガスが溜まりやすくなるので、このストレッチを寝る前の習慣にしてみてください。翌朝、さまざまな意味でスッキリすること間違いなし!
期待できる効果
・冷え、腰痛、肩こり改善
・お腹を絞る動作による腸活運動(便秘解消)
・冷えが改善されて、代謝アップにつながる
実践回数&期間
寝る前の習慣にすれば、眠りの質も上がるはずです。
「冷え解消ストレッチ」のやり方
(1)仰向け姿勢になり、両膝を曲げます。右足を左足の上に乗せます。両手の甲を床につけて、内側に巻き込みやすい肩もゆっくり開いて胸をリラックスさせます。
(2)吐く息と共に両膝を右方向に傾け、顔を左側に倒します。この時、両肩が床からはなれ過ぎないように注意してください。ラクに呼吸を繰り返し、ゆっくり首筋やお腹、腰をストレッチング。
(3)吸う息と共に正面に戻り、反対側も同様に動作を繰り返します。
(4)両膝を胸に引寄せ、腰を伸ばします。
(5)(1)の足を入れ替えて、(2)〜(4)の動作を行います。
普段から首がこりやすい人は、体をねじっている時も首に力が入りやすいです。なので、胸の中心の力を抜く意識をもつと首の力が抜けやすくなります。ぜひ、ゆったりとした深い呼吸と共にねじりを深めてみてくださいね。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森 和世)
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