毎日が忙しい上にホルモンバランスなどの変化から、体調も変わりやすい40・50代。「なかなか眠れない」「いつも眠い」など、眠りに関するお悩みをお持ちの人も多いのではないでしょうか。
ヘルス&ビューティーコンシェルジュの筆者が、眠りの質に悩む40・50代におすすめの簡単「耳ほぐし」についてご紹介します。
■年齢とともに睡眠の悩みが増えるのはなぜ?
そもそも、40代や50代に睡眠の悩みが増えるのはなぜでしょうか?
「月経前はとにかく眠い」という女性もいるように、女性ホルモンの分泌量と睡眠は関係しているといわれています。
特に更年期世代の40・50代は、女性ホルモン分泌が減少することによって、「寝つきにくい」「眠りが浅い」「しっかり寝たはずなのに疲れが取れていない」といった変化が起こりやすくなります。
■睡眠に悩む40・50代におすすめしたい耳ツボほぐし
「ツボ」と聞くと、足の裏・手などをイメージしますが、実は耳にも多くのツボがあり、その数は裏表合わせると300以上ともいわれています。
耳ツボは、パソコンやスマートフォンで疲れやすい目や肩こりをほぐしてくれたり、ダイエットなどにも取り入れられたり、多くの効果が期待されています。
また、時間と場所を問わずに取り入れられるので、耳ツボほぐしは忙しい40・50代にピッタリです。
■睡眠の質を高めたい!おさえておきたい耳ツボはこれ
心地よい睡眠のためにおすすめの耳ツボをご紹介します。外出先や仕事中、ちょっとした時間でいつでもほぐすことができるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
(1)それぞれの耳ツボの場所
A.神門(しんもん)
耳の上のほうにある「Y字型」の軟骨のくぼみのキワ付近にあります。
B.腎(じん)
神門(しんもん)位置の軟骨の下側にあります。
C.心(しん・こころ)
耳の中にある平らな部分のちょうど中央あたりにあります。少し凹んでいます。
D.枕(ちん・まくら)
耳たぶ上部の山になっている付近にあります。「心(しん・こころ)」のツボの斜め下辺りです。
■耳ツボのほぐし方
(1)耳や手を軽く拭き取り、清潔にしておきましょう。
(2)左右の耳を軽くつかんで、耳全体を10〜15秒ほどもみほぐします。
(3)耳が温まったら、「A.神門(しんもん)」のツボを人差し指と親指で挟んで、10〜15秒ほど軽くもみほぐします。
(4)「B.腎(じん)」「c.心(しん・こころ)」をそれぞれ、5〜10秒ほど軽く押します。綿棒などを使うと押しやすくなります。
(5)「D.枕(ちん・まくら)」のツボを人差し指と親指で挟んで、10〜15秒ほど軽くもみほぐします。
(6)最後に、親指と人差し指で耳全体を引っ張りながらもみほぐします。
※綿棒などがなく「B.腎(じん)」と「心(しん・こころ)」が押しづらい時は、「A.神門(しんもん)」と「D.枕(ちん・まくら)」をほぐすだけでもOKです。
仕事や家事・育児などで忙しい40・50代の健康と美容のためには、翌日に疲れを持ち越さないことがまず大切です。そのためにも、場所を選ばずできる耳ツボほぐしを取り入れて、睡眠の質を上げていきましょう。
(ヘルス&ビューティーコンシェルジュ 西川美佐子)
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【参考】
※不眠・眠りが浅い 更年期の症状と対策 – ルビーナ
※不眠の原因・症状と対処方法 – 大塚製薬
※女性の睡眠障害 – 厚生労働省
※中医学耳つぼ美容協会『耳つぼストーンセラピスト®︎講座テキスト』
※星野忠宏 編著『からだと耳のツボ療法 ニューハンドブック』(2001年)長生出版