真冬日になったかと思えば、ポカポカ陽気が増えてくるこの季節。春の装いでも良いくらい暖かい日もあるというのに、つま先や手足なども含めて「身体が冷える」といった経験をしたことはありませんか?
この時期は寒暖差が激しく朝晩冷え込むことが多いため、まだまだ冷え対策が重要です。冷えは万病のモト。しっかりと予防していきたいですよね。
理学療法士の筆者が、春の冷えを予防する、日常生活で気をつけたい4つの習慣をご紹介します。
■食事に注意する
春先は、季節の変わり目から体調を崩しやすい時期でもあります。
カラダは食べたもので出来ています。バランスの良い食事を心がけ、体を温める食材や栄養素を摂取するようにしましょう。
例えば、生姜やにんにく、ごま、レンコン、ほうれん草、山芋などはカラダを温める食材といわれています。
飲み物も体の中から温める暖かいものを選択すると、冷えの防止にもつながります。
■運動する
適度な運動をすることで体を温めることができます。それは、筋肉には熱を作り出す作用があるからです。
運動といっても激しい運動をする必要はなく、軽めの運動で十分です。
ウォーキングやジョギング、ストレッチなど、自分に合った運動を取り入れてみましょう。
まずは、エスカレーターやエレベーターを階段にする、ちょっとそこまでを歩くといった、日常生活の中の運動量を増やすことからはじめてみてください。
朝、ラジオ体操をするのもおすすめです。朝日を浴びながらラジオ体操することは、自律神経を整えるためにも、良い眠りのためにも効果的な方法です。肩こり、腰痛の予防にもおすすめです。
■入浴する
忙しい毎日、シャワーで体をキレイにするだけではなく、温かいお風呂に浸かることで、体を温めることができます。
特に就寝の約1時間前に入浴すると、体が温まってリラックスでき、さらに深部体温の温度変化により、よく眠れるようになるといわれています。
朝、熱めのシャワーを浴びると、起き抜けで下がったままの体が温まり、血行も促進されます。高めの水圧にすることで水流の刺激が皮膚から脳に伝わり、交感神経が刺激されてスムーズに活動モードになります。
「夜はゆっくり湯船に、朝はシャワーで目覚める」が賢い入浴の1つの方法です。
■睡眠をしっかりとる
冷えが睡眠に影響することは知られるようになりましたが、睡眠不足も冷えを助長すると考えられています。
睡眠不足は、体内のホルモンバランスを崩し、免疫力を低下させるため、冷え症の症状を悪化させる可能性があると考えられているのです。
この時期は免疫力の低下により風邪をひきやすくなったり、自律神経の乱れから体調不良を起こしやすい時期。しっかりと睡眠時間を確保するように心がけましょう。
十分な睡眠をとることで、冷え性を改善することにもつながりますよ。
ご紹介した4つの習慣ができているか確認し、日常生活の中でできることから取り入れて、春先の冷えを予防していきましょう。
(著者/講師/理学療法士 矢間 あや)
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