年齢を重ねるにつれて、気になってくるのが「老化」。スキンケアなどで身体の外からアプローチするだけでなく、身体の内側からもしっかり対策していきたいですよね。
管理栄養士の筆者が普段飲んでいる「老化対策に役立つ飲み物」を3つご紹介します。
■老化の原因とは?
老化の原因の一つに「活性酸素」が挙げられます。
活性酸素とは、呼吸で取り込んだ酸素の一部が、通常よりも活性化した状態をさします。これには強い酸化作用があり、過剰になると細胞にダメージを与えて老化が進むと考えられています。
活性酸素は紫外線や喫煙、激しい運動、ストレスなどによって増加します。活性酸素による細胞の酸化を防ぐためには、「抗酸化作用」がある食材などを取り入れていきましょう。
■栄養士も飲んでいる!老化対策に役立つ飲み物3つ
(1)ルイボスティー
ルイボスティーは、老化対策にとてもおすすめな飲み物です。筆者は、さまざまな種類のルイボスティーを常飲しています。
ルイボスには強力な抗酸化作用があり、その抗酸化力はなんと緑黄色野菜の数倍~数十倍だと言われています。抗酸化作用により、細胞の酸化を防ぐ効果が期待できます。
さらにルイボスは、体内にある「SOD酵素(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)」という抗酸化力をもつ酵素を、活性化させる働きがあるのだそう。そのため、美肌効果や血糖値上昇を抑える効果が期待できます。
ポイント
ルイボスの抗酸化力を引き出すためには、「ティーバッグを水から煮出す」「冷めてからティーバッグを取り出す」ということがポイントです。そうすることで、身体に良い成分をしっかりと抽出することができます。
ルイボスティーの風味もよく感じられるため、ぜひ意識してみてくださいね。
(2)緑茶
緑茶は、老化対策はもちろんのこと、ダイエットにもおすすめの飲み物です。
緑茶には、ポリフェノールの一種である「カテキン」が含まれていて、強力な抗酸化作用による、細胞の酸化防止効果が期待できます。
また、抗酸化作用がある「ビタミンC」や「ビタミンE」も含まれているため、緑茶は老化対策に良いといえるでしょう。
緑茶に含まれるカテキンには、食事中のコレステロールの吸収を抑えたり、体脂肪を燃やしたりと、ダイエットに役立つと言われています。年齢とともに基礎代謝が低下して痩せにくくなるため、緑茶を取り入れていきましょう。
ポイント
緑茶をそのまま飲むのもおすすめですが、筆者はレモンをプラスすることがあります。レモンには「ビタミンC」や「クエン酸」が豊富に含まれているので、老化対策はもちろん、疲労回復効果も期待できます。
緑茶はアイスでもホットでも美味しく、さっぱりと飲めるため、ぜひレモンスライスをプラスして飲んでみてください。
(3)黒豆茶
黒豆の風味を楽しめる、黒豆茶もおすすめです。
独特な黒い色は、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」という色素によるものです。アントシアニンは強い抗酸化作用をもっているため、老化対策や肥満防止など、身体に良い影響が期待できます。
また、黒豆には「大豆イソフラボン」も含まれているため、40・50代女性の不調緩和にも役立つでしょう。
ポイント
「アントシアニン」は、体内に吸収されても24時間以内に尿として身体の外に排出されてしまいます。そのため、毎日続けて飲むことがポイントとなります。
黒豆を水で煮出すことが最もおすすめの方法ですが、ティーバッグも売られています。手軽に黒豆茶を飲みたい場合は、ティーバッグを活用してみてください。
緑茶には「カフェイン」が含まれていますが、ルイボスティーと黒豆茶はカフェインレスなので寝る前の飲み物としてもおすすめです。老化対策に効果的なポイントを押さえて、ぜひ毎日の飲み物を選んでみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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