年齢を重ねるにつれ気になりはじめる、髪の変化や顔のたるみ。「頭皮ケア」で対策してみませんか?
肌育美容家の筆者が、髪の悩み&顔のたるみ改善に役立つ「頭皮ケア」をご紹介します。今日から実践できることなので、ぜひ参考にしてみてください。
■今日からできる!髪の悩み改善に役立つ「頭皮ケア」3つ
「根元からふんわりと立ち上がっている」「毛先までツヤ感がある」「うねりがない」といった髪は、若々しさの象徴です。逆に、ボリュームのない髪やパサついた髪は、それだけで老けた印象になってしまいます。
健やかな髪を育むためには、頭皮ケアが欠かせません。
(1)こまめなブラッシング
こまめにブラッシングをするだけでも、血流を促すことができます。血流が良くなると、髪に栄養が行き渡りやすくなります。
必ずブラッシングを行いたいタイミングは、シャンプー前。余分な皮脂や汚れ、フケなどが落としやすくなります。
毎日のブラッシングには、大きめのパドルブラシがおすすめ。クッション性が高く、力を入れずにやさしく頭皮をケアすることができます。
(2)スカルプケア
頭皮の毛穴は、皮脂や汗が混じり合い詰まりやすいもの。毎日のシャンプーだけではきちんと洗い流すことが難しく、どんどん蓄積していく場合があります。
頭皮も顔と同じように、“スキンケア発想”が大切です。
スカルプケアには、インバスでシャンプーの前に、毛穴に詰まった汚れを落とすためのオイルやスクラブがあります。また、アウトバスで、髪に栄養を与える美容液タイプなどもあります。
使いやすいアイテムを日頃のケアにプラスして、頭皮のエイジングケアをしましょう。
(3)頭皮ケアグッズを使う
頭皮は面積が広いため、自分の手だけでケアをしようとすると、ムラになったり力加減が難しかったりします。
ヘッドマッサージャーや、インバスで使えるカッサ、シャンプーブラシを取り入れて、“面倒だと思わない工夫”をすることも大切です。
■今日からできる!顔のたるみ改善に役立つ「頭皮ケア」3つ
頭皮と顔の皮膚は、「筋膜」でつながっています。頭皮が固くなると顔を引き上げる筋肉が弱くなり、それが顔のたるみを招くと老け見えの原因につながります。
上の写真の「顔につながる3つの筋肉」に注目して、たるみ対策をしましょう。
(1)額のシワ対策には、「前頭筋」に注目
前頭筋は、前頭部から眉毛あたりまでを覆う表情筋のことです。顔をキュッと引っ張る役割をするので、衰えると額の横ジワや、重たいまぶたにつながる場合があります。
前頭筋のほぐし方
両手をグーにして、生え際から頭頂部に向かってゆっくり円を描くようにマッサージしましょう。円は外側に向かうようにしてください。
次に、少し両手の間隔を広げて、また頭頂部までマッサージします。こめかみ辺りまで、少しずつずらしながら行ってください。前頭筋ほぐしは、疲れ目緩和にもおすすめです。
(2)ほうれい線やマリオネットライン対策には、「側頭筋」に注目
側頭筋は、こめかみ、耳の上あたりから頬骨をくぐり、下あごに達する広い筋肉のことです。頬のハリ不足やほうれい線が気になり始めたら、側頭筋をほぐしましょう。
「咀嚼」にも大きく関わる側頭筋は、食いしばりや歯ぎしりなどによって固くなる場合もあります。奥歯に力を入れるクセがある人は注意してください。
側頭筋のほぐし方
指の腹や手の付け根部分を使って、こめかみあたりから耳の周辺をゆっくりとマッサージしましょう。少しイタ気持ち良いと感じるくらいの力加減で行ってください。
口の中で上下の歯を合わせず、力を抜いて行うことがコツです。
(3)フェイスラインのもたつき対策には、「後頭筋」に注目
後頭筋は、首の付け根の上にある筋肉のことです。
長時間スマホを使用すると、首だけでなく後頭筋もこる場合があります。これは、フェイスラインのもたつきを招きます。
後頭筋のほぐし方
両手をグーにして、生え際から頭頂部に向かってゆっくりとジグザグにマッサージします。首と頭皮の境目にある左右のツボ「風池(ふうち)」を、ゆっくりと押すと良いでしょう。
後頭筋をよくほぐすと、引き締まったフェイスラインに導きます。
若見えのポイントが「頭皮」にあるというのは、目からウロコではないでしょうか。顔と同じように頭皮の保湿ケアやマッサージを習慣にして、健やかな頭皮環境を保ってください。
(肌育美容家 今泉 まいこ)
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