40歳を越えると体力の衰えを感じ、長時間立ったり歩いたりするのが辛くなってくる人も多いかと思います。
脚は健康的に過ごすためにとても大切な部位ですが、どのようにして老化を防げばいいのでしょうか？
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、脚の老化を防ぐため、寝る前に行うべきストレッチをご紹介します。
■衰えると腰痛・膝痛に？老化を防ぐのに大切な筋肉ハムストリングス
下半身の老化を防ぐためにとても重要なのが、「ハムストリングス」という筋肉です。
ここが衰えたり固くなったりすると、腰痛・膝痛につながります。
ハムストリングスとは太ももの裏にある筋肉で、骨盤の下部から脛の骨の頂点にかけてくっついています。
膝を曲げたり太ももを後ろに動かしたりする機能を持つほか、膝や骨盤を安定させ、正しい位置に保つ役割もあります。
ハムストリングスが衰えたり固くなったりすると、膝や骨盤を安定させることも正しい位置に保つことも難しくなります。
膝の安定性が低下すると、膝にある軟骨などが摩耗しやすくなり痛みにつながったり、骨盤が正しい位置からズレてしまうと、その上にのっている背骨もズレて腰痛につながったりする可能性があります。
一方で、日常的にハムストリングスを十分に使う場面はすくないため、すぐに衰えたり固くなったりしやすいのです。
■脚を上げるだけ！寝る前に行う「仰向けハムストレッチ」
衰えやすいハムストリングスに毎日気軽にアプローチできる、寝る前に行える仰向けハムストレッチを紹介します。
（1）膝を伸ばして仰向けに寝っ転がり、腰が反らないように床にあてます。
（2）右ひざの裏〜ももの裏を両手で掴み、息を吐きながら自分の身体の方へ引っ張ります。
このとき、腰が反らないように、また膝が動かないように注意しましょう。膝の角度は固定したままで行います。
（3）ももの裏にストレッチを感じたら、30秒間キープします。
（4）反対側も同様に行います。
注意点
上げている脚と反対側の、床に伸ばした脚が曲がるとNGです。しっかり反対側の足を伸ばして、ストレッチを行いましょう。
注目度の低いハムストリングスですが、実は健康な脚を保つためにとても重要な役割を持っています。寝る前にこのストレッチを行って、柔軟性を保って健康的な体づくりを進めていきましょう。
（パーソナルトレーナー 藤本 千晶）
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