「お尻には、負の感情が溜まりやすい」という話をご存知ですか? 例えば、「怒り・嫉妬・嫌悪」これらから発する二次的な影響として「疲れ・脱力感・無気力」といったものまで、お尻は健気に溜めてしまうといわれています。
そこで、YOGAエクササイズディレクターの筆者が“薪のポーズ”をご紹介します。お尻に溜め込んだイライラを解消してみてください。
寝る前の習慣にすることで1日の疲れも解消され、股関節のこわばりもとれるので良質な睡眠が得られるはずです。
■アグニスタンバーサナ(薪のポーズ)で身体ほっこり
ご紹介するポーズは、すねとすねを重ね合わせて薪を組んだようなポーズをとるので「薪のポーズ」と呼ばれています。通常は、座位で行いますが、今回は寝る前のリラックス法として寝た状態で実践します。
最大のメリットは、股関節やお尻の筋肉がほぐれることです。お尻はこりやすく冷えやすい部位なので、積極的に動かしたりほぐして血流をよくすることが大切です。
こりを放っておくと冷えた部分に体脂肪という断熱剤をつけてしまい、セルライトの温床やお腹周りの脂肪増加といった嬉しくない結果を得てしまう場合があります。
また、ずっと座ったままの姿勢が多い人は腰や骨盤のバランスの乱れも生じやすいので、寝る前などに実践することをおすすめします。
期待できる効果
・股関節調整
・臀部のストレッチ
・軽い腰痛軽減
・疲労回復
・ストレス軽減
注意する点
股関節や鼠径部を痛めている人、ひざを痛めてる人は無理のない範囲で実践してください。
実践回数&期間
寝る前の習慣にすると、毎朝の目覚めが変わってくるはずです。
「アグニスタンバーサナ(薪のポーズ)」のやり方
(1)仰向けになり、両ひざを立てます。ため息をつくように、ゆっくりと呼吸を10回ほど繰り返し、肩や目の周りの力を解きましょう。
(2)そのまま右くるぶしを左ひざに乗せます。この時、両手でやさしく右太ももを外側に押し出すように股関節をゆるめ、右ひざと左ひざが横一列に並ぶようにします。右の股関節や鼠径部のこわばりがとれるのを感じながら、5呼吸します。
※鼠径部や股関節、太ももが痛いと感じる場合は、痛くない位置で10呼吸ホールドでOKです。
(3)そのまま左ひざを床の方に近づけるように、少しづつ倒します。
(4)左ひざの上に右かかと、左かかとの上に右ひざがくるように足を組み、すねを重ねてポーズを完成させます。そのまま両手を頭の下に敷いて、骨盤からお腹を気持ちよく開き呼吸を深めます。約30秒〜1分ホールドしましょう。
反対側も同様に動作を繰り返してください。
※ひざや股関節に痛みを感じたら、動作3まででOKです。気持ちよく呼吸を深めリラックスできる形を作ってください。浮くひざの下にブランケットを敷くなどをすると良いでしょう。
最初は、「足がうまく組めない」と思うかもしれませんが、ゆっくり身体の変化を感じながらポーズを深めることが大切です。先を急ぎ過ぎて、身体を痛めないように身体と対話しながら疲れを解消してみてください。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世)
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