「実りの秋」という言葉通り、果物が美味しい季節になりましたね。果物のなかには、抗酸化作用が高い「ポリフェノール」や「βーカロテン」「ビタミンC」など、アンチエイジングに役立つ栄養が豊富に含まれているものも多くあります。
ベジ活アドバイザーの筆者が、エイジングケアにおすすめの「秋の果物」を3つご紹介します。
■エイジングケアにおすすめの「秋の果物」3つ
(1)ブドウ
ブドウの果皮や種子には「アントシアニン」をはじめ、レスベラトロールやタンニンなどの「ポリフェノール」が豊富に含まれています。
ポリフェノールの特徴は、強い抗酸化力を持ち、酸化から身体を守ることがあげられます。そのため、老化や肌のトラブルの予防に効果が期待できます。
最近では、皮ごと食べられるブドウも多くなってきました。色の濃いブドウには「アントシアニン」や「フラボノイド」の含有量が高く、色の薄いブドウは、アントシアニンやフラボノイド含有量が低いものの「レスベラトロール」を多く含むことがわかっています。
ブドウを皮の色で選んでみてもいいかもしれませんね。
(2)柿
「柿が色づくと医者が青くなる」といわれるほど、柿は栄養価が豊富です。柿には、高い抗酸化作用があることで知られる「ビタミンC」が1個でミカンの2倍に相当するので、1日に必要なビタミンCを摂ることができるほどです。
また、肌のバリア機能を高め皮膚や粘膜の健康を守る働きのある「βーカロテン」も豊富に含まれています。ビタミンCとの相乗効果で、より抗酸化力を高めることが期待されているのも嬉しいですね。
柿をあたためて食べると、「GABA」や「シトルリン」などの機能性成分が増加するという研究もあります。シトルリンは、血流改善の働きがあると考えられているので、冷え性の方は温めて食べてみてはいかがでしょうか。
(3)リンゴ
リンゴに含まれる「水溶性食物繊維」は、腸内細菌のエサとなり善玉菌を増やすのに役立ちます。
カナダと中国で行われた研究では、健康に歳を重ねる高齢者の腸内フローラは、健康な30歳代の若者に似ていることがわかっています。腸内フローラの60%以上は食事などの環境要因の影響をうけているのだそうです。
美腸作りは老化の速度にも影響があるといえます。欧州では、「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ということわざもあるほど、リンゴは栄養価が豊富です。アンチエイジングにもおすすめです。
身近な果物のなかにも、抗酸化力が高くアンチエイジングに役立つものが多くあります。スーパーに出かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵)
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【参考】
※ブドウ – わかさ生活
※ぶどうの皮成分の分析【PDF】 – 岡山理科大学 研究・社会連携部
※柿 – わかさ生活
※β(ベータ)カロテン – わかさ生活
※柿は加熱調理すると健康成分が増加する – 慶應義塾大学先端生命科学研究所
※シトルリン – わかさ生活
※「リンゴはからだにいい」は本当の話 – 糖尿病ネットワーク
※「腸内環境」を整えアンチエイジング 腸内細菌の多様性が長寿の秘訣 – 保健指導リソースガイド
※腸内細菌と健康 – e-ヘルスネット