夏野菜の定番といえる「トマト」ですが、高温多湿が苦手なため最近では春に収穫されるものも増えてきました。
ベジ活アドバイザーの筆者が、トマトに含まれるエイジングケアにぴったりな栄養素や、エイジングケア効果アップを狙う食材との組み合わせをご紹介します。
■抗酸化作用抜群なトマトのエイジング力
トマトといえば、「リコピン」が有名ですよね。強力な抗酸化作用があり、その働きは「ビタミンE」の100倍以上にもなることが明らかになっています。老化の要因である活性酸素を除去する能力が高いのは、つやプラ世代には嬉しいですね。
肌のコラーゲンを破壊してたるみやシワ、シミなどの肌老化の原因とされる紫外線の対策にもリコピンはおすすめです。紫外線によるコラーゲンの減少を抑えて、コラーゲンの産生を促し増やす働きがあることや、メラニン色素の生成を抑制することもわかっています。
紫外線が気になる季節は、リコピンの力を上手に活用してエイジングケアをしましょう。
■リコピンのパワーを最大限に活かす食材の組み合わせ
生のトマトとトマトジュースやトマト缶などの加工品を比較した時、加工品の方が「リコピン」の含有量が高いことがわかっています。フレッシュなものに限らず、トマト缶やトマトジュースを料理に活用するとよいですね。
トマト缶を使ったラタトゥイユやチキンのトマト煮込みなど、手軽にできるものもたくさんあります。そこに加えてほしいのが、「タマネギ」と「ニンニク」です。
この2つと一緒に油で加熱調理をすると、吸収率が高まることが明らかになっています。トマトとの相性もよいので、ぜひ使ってみてください。
美容に意識が高い人におすすめしたいのが、「無塩トマトジュース」です。そのまま飲んでもよいですし、1〜2人分と少人数の料理やちょい足しに重宝します。カレーやスープにも使えますし、ヨーグルトと混ぜてガスパッチョを作っても美味しいですよ。
■トマトを使ったおすすめレシピ3つ
(1)トマトカレー
材料(2人分)
・水、トマトジュース(無塩) 各150〜170ml
・カレールー 2かけ
・タマネギ、ニンジン、ジャガイモ 適宜
・肉 適宜
作り方
(1)各野菜は皮をむき、食べやすい大きさに切ります。
(2)肉をさっと炒めて(1)を入れ、水とトマトジュースで煮込みます。
(3)最後にカレールーを溶かしたら完成です。
(2)ラタトゥイユ
材料(作りやすい分量)
・ナス、トマト、パプリカ、玉ねぎ、ズッキーニなどの野菜 適宜
・ニンニク ひとかけ
・トマト缶 1缶
・顆粒コンソメ 小さじ2〜3
・醤油(お好みで) 適宜
・オリーブオイル 適宜
作り方
(1)各野菜は下処理をして、食べやすい大きさに切ります。ニンニクをみじん切りにします。
(2)オリーブオイルを敷いた鍋にニンニクを入れて炒めたら、(1)の野菜を入れてさらに炒めます。
(3)(2)にトマト缶を入れて煮込みます。最後に顆粒コンソメや醤油などで味を整えたら完成です。
(3)ガスパッチョ
材料(1人分)
・トマトジュース(無塩)、ヨーグルト 各100ml
・オリーブオイル 適宜
作り方
トマトジュースとヨーグルトを混ぜ合わせます。飲む直前に、オリーブオイルを少量たらして召し上がってください。
■生のトマトを食べるときに知っておくベきポイント
「リコピン」の含有量は、トマトの熟成する度合いによってかなり幅があるといわれています。
完熟したトマトでは1kgあたり約50mgのリコピンが含まれていますが、熟していないトマトのリコピン含有量はその10分の1である5mg程度しか含まれていないのだそうです。リコピンの効果を期待したいなら、より完熟したものを選ぶとよいですね。
最近ではさまざまな色のトマトが出回っていますが、リコピンはトマトの赤い色素に多く含まれています。オレンジや黄色には他のフィトケミカルが含まれていますが、リコピンをとりたいのであれば赤いトマトを選ぶようにしましょう。
抗酸化作用が高く、紫外線によってダメージを受けた肌の回復にも働きかけてくれる「トマト」。エイジング力が高いので、食事にぜひ活用してください。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
【関連記事】
・ちょい足しするだけ!痩せる白湯の飲み方4つ
・夜納豆で痩せる!痩せる納豆の食べ方
・老けない食パンの食べ方3つ
・痩せたい40・50代が使ってはいけない食材3つ
【参考】
※リコピン – わかさ生活
※トマトに含まれるリコピンとは? – カゴメ
※リコピンで輝く白い肌へ – カゴメ
※リコピンの「活性酸素消去力」 – カゴメ
※トマトのリコピンはニンニクやタマネギで調理すると吸収されやすくなる – 保健指導リソースガイド