睡眠はダイエットにとって、非常に大きな影響があることがわかってきています。特に、睡眠時間が足りなかったり、睡眠の質が悪かったりすると、体脂肪の増加と筋肉量の低下が起こります。
しかし、多くの人が睡眠の質を下げてしまう習慣を行っています。
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、睡眠の質を下げないために、夜寝る前に、特にやめるべきことを2つご紹介します。
■睡眠の質を守るために夜に「やめるべきこと」2つ
(1)お風呂に入るのを先延ばしにする
良い睡眠の質でぐっすり眠るために、夜に最も気をつけて欲しいことは、入浴の時間帯。できるだけ早くお風呂に入ることをこころがけましょう。
人間は 「深部体温」という体の奥の方の体温を、適した温度に下げて眠りにつきます。逆に、深部体温が十分に下がらないと眠気が発生せず、スムーズに寝付くことができません。
入浴すると一時的に深部体温が上昇します。そこで一度眠気は飛びますが、その後自然と睡眠に適した体温まで低下します。入浴をしない場合と比較すると、大きく体温が下がるため、眠気が強くなり、睡眠の質が改善すると考えられています。
しかし、それは深部体温を十分に下げる時間があることが条件。お風呂から上がってすぐにベッドで横になったとしても、深部体温は十分に下がらず眠気が発生しにくいのです。
就寝時間の1時間半〜2時間程度前には、お風呂から上がっていることが理想です。
お風呂のあとは、ドライヤーをかけたりお肌の手入れをしたりと、することが多く、ついつい入るのがおっくうになりがちですが、より良い睡眠のためにも、できるだけ早く入って早く上がるようにしましょう。
(2)お酒を飲む
就寝前の飲酒も、睡眠の質を下げるため、やめたい習慣です。
よく眠るために使われることも多いお酒。一見睡眠の質を良くすると考えられがちですが、実は逆効果。総合的には睡眠の質を下げてしまいます。
アルコールは入眠を早めますがが、睡眠途中からアルコールの血中濃度が低下して、酔いが覚めてくるとかえって脳が活性化し、眠りが浅くなり中途覚醒が増加します。睡眠の質の確保ができづらくなる上に、十分な睡眠時間も取りにくくなります。
また、アルコールを続けていると耐性が上昇し、催眠作用も低下してしまいます。そのため習慣的な飲酒は睡眠の質をさらに下げてしまうのです。
どれくらいならば大丈夫という基準はありませんが、頻繁な飲酒習慣は健康にも良くないことは明らか。可能な限り飲む頻度を低く抑えるように心がけましょう。
しっかり睡眠を摂ることは、体型作りにとっても健康にとっても重要なことです。今回ご紹介したことを日々意識して、健康的な体作りを行っていきましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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