「なんだか元気がでないなぁ」と、ナーバスな気分になってはいませんか? せっかくの楽しい秋を憂うつな気分で過ごすのは、しんどいですよね。
そんな時は、薬膳流「落ち込みケア習慣」をとり入れてみてはいかがでしょうか。
国際薬膳調理師の筆者が、気分が落ち込みやすい秋に意識してほしい5つの習慣をご紹介します。
■秋は落ち込みやすい時期だと決まっている!?
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では「五行色体表(ごぎょうしきたいひょう)」という表に、この季節にはこのような感情がでやすいというのが記載されています。
五行色体表とは、五行理論にのっとって人の身体や自然界の関係をまとめたものです。その表のなかで、秋は「憂・悲」という感情がでやすいと記されています。なので、秋は気持ちが少しナーバスになりやすいのです。
「この季節は落ち込みやすい時期か」と意識して頭のすみに置いておくと気持ちがラクになりますよ。
■秋に意識したい5つの習慣
(1)たくさん用事を詰め込みすぎない
中医学の世界では、秋という季節は人も心も安らかにして暮らすのが自然の流れに沿っているといわれています。夏に楽しい予定を詰め込んだ人は特に、秋はゆったりとしたスケジュールを組むことが理想です。
とはいえ仕事も家事もありますので、毎日ゆったり過ごすのはむずかしいというのが本音ですよね。ですので、「あえて何もしない休日をつくる」「図書館や本屋さんでゆっくり過ごす」など、お休みの過ごし方を変えることをおすすめします。
(2)深呼吸をしっかりする
「気持ちがなんだか落ち込む」「溜息が多くなってきた」と感じた時は、深く深呼吸をしましょう。特に、おへそから5cm下にある「丹田(たんでん)」という部分を意識して深呼吸をすると、副交感神経が刺激されてリラックスできるといわれています。
ポイントとしては、丹田を意識して鼻からゆっくり息を吸って、口からゆっくり息を吐くことです。ご自身で、「少し気持ちが落ち着いてきたな」と感じるまで行ってみてください。
(3)辛い物を食べ過ぎない
少しずつ気温が下がっていく秋は、身体を温めて血行を良くしてくれる「辛いもの」を食べるといいとされています。
しかし、辛いものの食べ過ぎには注意が必要です。辛いものを食べ過ぎてしまうと、気持ちのコントロールをしている肝「かん」という臓腑の働きを低下させてしまい、気持ちが不安定になりやすくなると考えられているためです。
辛い料理がつづかないようにしたり、どんな食べ物にも一味唐辛子や七味唐辛子などの辛味をかけている人は、少し頻度を抑えた方がよさそうです。
(4)胃を労わる食事を
揚げ物、味が濃い物、お酒、冷たいお水を口にするという方は、もしかしたら気持ちが落ち込みやすいかもしれません。
なぜかというと、これらの食事を日常的につづけていると胃腸系システムである「脾(ひ)」という臓腑の働きが弱まり、クヨクヨと思い悩みやすくなるといわれているからです。
「飲み物は体温以上のもの」「お酒や揚げ物は週末だけ楽しむ」というように意識をしてみるといいでしょう。
(5)ハードな運動はさける
秋は過ごしやすい季節ですので、つい運動も張り切ってしまいがちです。
しかし、汗をたくさんかくような運動をするとエネルギー不足につながり、身体のだるさや気持ちが落ち込む原因となってしまうことがあります。自身が「気持ちいいな」と感じる程度の運動をとり入れていきましょう。
筆者のおすすめは、景色がきれいな場所をウォーキングすることです。家の近くをウォーキングするのもいいですが、それでは少し飽きてしまってモチベーションが下がってしまうこともあります。緑が多い場所へでかけ歩いてみることで、新しい景色を楽しみながら身体を動かすことができるでしょう。
薬膳の世界では、季節によってスケジュールや過ごし方を変えることで健やかな心と身体をつくることにつながると考えられています。5つの習慣すべてを意識することはむずかしいかもしれませんが、「これならつづけられそう」と思うものをとり入れてみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)
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