ダイエットをしていて悩まされるのが「停滞期」です。何をしていても体重が落ちなくなって、体重計に乗るのが本当にストレスになってしまいますよね。
なぜ停滞期になってしまうのでしょうか?
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、ダイエットの停滞期の原因を解説し、乗り越えるための方法を紹介します。
■ダイエットの停滞期の原因
体重が落ちると消費エネルギー量が落ちる
ダイエットで停滞期に入る原因の一つは、体重が落ちることで消費エネルギー量が落ちること。摂取エネルギー量と消費エネルギー量が釣り合って落ちなくなります。
体重が少ないほど、自分自身の体を保つのに必要なエネルギー量や、運動で消費するエネルギー量は少なくなります。
例えば、体重50kgの人と100kgの人で、同じ運動を同じ時間行うと消費するエネルギー量は、100kgの人の方が2倍大きくなります。
ですから体重が落ちていくほどに代謝量が必要なくなり、自分自身の消費エネルギー量は減少します。そのため、今まで通りの食事をしていても体重が落ちなくなってしまいます。
実はカロリーオーバーになっている
「普段から糖質を制限しているけれど、体重が落ちなくなった」という人は、実はカロリーオーバーになっているのかもしれません。
体重を落とすためには糖質を制限すればいいわけではありません。
あくまで消費エネルギー量よりも摂取エネルギー量を少なくする必要があります。
良くあるパターンが、糖質は我慢しているけど、脂質たっぷりのお肉やお魚を食べていたり、オイルをたっぷり使った野菜惣菜などを食べていること。
脂質は1gあたり9kcalと、糖質・脂質と比べて倍以上のエネルギー量を持っています。ですから気にせずに食べると、気づいたら食べ過ぎになっていることもあります。
■停滞期を乗り越える方法2つ
(1)お米・パンとオイルの摂取量を把握し変化させる
停滞期になったら、注意するべき点は、お米・パンとオイルの摂取量を把握することです。
体重が落ちなくなる原因は、体重が落ちたことで消費エネルギー量が小さくなり、摂取エネルギー量が釣り合ってしまっている状態だからです。
これを破るためには、摂取するエネルギー量を減らすことが大切です。
摂取エネルギーの多くは、お米・パンなどの炭水化物食品と、オイルやバターなどの油脂類から摂っています。
であれば、「普段お米を何グラム食べているか?」などをはかったり、オイル・バターを大さじ何杯使っているか把握し、少しでも減らすことを考えましょう。
完全に抜く必要はありませんが、野菜を多く食べたり、揚げる・炒めるなどの調理方法を避けたりして、摂取エネルギー量を減らすことを意識しましょう。
(2)歩数を増やす
消費エネルギー量と摂取エネルギー量が釣り合っているならば、運動を行い消費エネルギー量を増やすことを意識しましょう。
消費エネルギー量が大きくなれば、体重は落ちやすくなります。そのためには少しでも多く運動をすることが必要です。
最も手軽にできる運動としておすすめなのは、毎日の歩く歩数をちょっとだけでも増やすこと。これで体重の減少を促すことができます。
最近のスマホのほとんどは歩数をカウントしてくれます。常にスマホを持ち歩いている人は、一週間の平均歩数から+1000〜2000歩を目指して歩くことを意識しましょう。
スマホを持ち歩いていない人は、スマートウォッチや万歩計をつけて歩数をカウントしてみましょう。
体重が落ちなくなる原因は消費エネルギー量と摂取エネルギー量が釣り合っている状態になっていること。であれば、消費する方を大きくすれば体重は減少します。まずは自分自身の食事と運動習慣を見直して、食べる量と運動量を改善していきましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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