スタイルが良く見える「小顔」。筆者のサロンにも「小顔エステ」を受けにこられる方は多く、小顔に憧れている女性はたくさんいます。
まさに、女性にとって「小顔ケア」は永遠のテーマですね。
エステティシャンの筆者が、大きな顔に見える「たるみ」をケアする“筋膜リリース”小顔マッサージをご紹介します。大切な日に向けて、ご自宅でされてみてはいかがでしょうか。
■小顔から遠ざかる「たるみ」とは?
憧れの小顔になるためにアラフォー女性の方にまず行ってほしいことは、たるみの予防&改善です。小顔の女優さんやモデルさんを思い浮かべてみると、たるみがありませんよね。
小顔の敵となるたるみは、フェイスライン・目の下のたるみ・ほうれい線・マリオネットラインです。これらによって、顔が大きくなるだけでなく、顔が長く見えてのっぺりとした印象を与えます。
■「筋膜リリース」マッサージとは?
筋膜とは、簡単にいうと「筋肉を包む膜」のことです。筋肉を日常であまり動かさずにいると、筋膜が萎縮したり筋肉と癒着したりして、筋肉の動きが悪くなります。
まず筋膜をほぐすと、筋肉を動かしやすくなります。そのため、筋トレを行う時などもその前に筋膜をほぐすと、効果が出やすくなります。この「ほぐす」行為を「筋膜リリース」といいます。
顔の筋膜をほぐし、筋肉の柔軟性を高めよう
顔には、約30種類の筋肉(表情筋)があるといわれています。それらの筋肉の筋膜が、萎縮したり癒着したりすると、血行が悪くなり、顔が大きく見えやすくなったり、たるみを引き起こしやすくなったりします。
それらの筋肉の筋膜をほぐし、普段の生活で使いやすいようにマッサージして、柔軟性を高めていきましょう。
また、顔の筋肉や皮膚を下に引っ張っている首やデコルテ、肩甲骨の筋肉を緩めることも必要不可欠です。
■自分でできる“筋膜リリース”小顔マッサージ
とても簡単ですので、皮膚を強くこすらないようにすれば毎日行ってもOKです。
(1)腕を回し、肩甲骨周りをほぐします。肩甲骨と肩甲骨を引き寄せ合うようにすると、デコルテ周りの筋肉のストレッチにもなります。
(2)写真のように胸の筋肉をしっかりとつかみ、腕を大きく回します。筋膜と筋肉の癒着をほぐすことで、デコルテ周りや脇の血流が良くなり、顔の老廃物がリンパ節へと流れやすくなりますよ。
猫背になりやすく、パソコン業務やスマートフォンの使い過ぎなどで肩が前に丸まっている人は、少し痛い場合があります。無理をぜずにつづけることで、筋肉が柔軟になっていきます。
反対側の腕も同様に行いましょう。
(3)手を「グー」にして、エラの筋肉(咬筋)をほぐしていきます。「い」と歯を食いしばると、力が入るところ(咬筋)に手をグーにして置き、頬の骨から下に剥がすようにくるくるとほぐしましょう。
これにより、ほうれい線やフェイスラインのたるみを引き起こす筋肉を緩めます。普段ストレスを感じることが多い人や、寝ている時などに歯ぎしりをするクセのある人は、疲れている可能性が高い筋肉です。
また、間食や大食いなどで食べる機会が多い人も、この筋肉がこっていることが多いようです。
(4)食べ物を食べるときに使う咀嚼筋を柔軟にします。口を大きく開けて顎関節のくぼみに指を入れ込み、口をパクパクさせます。軽く揉むことも有効的です。
耳の周りには多くのリンパ節があります。この顎関節のくぼみが固く詰まっている人は耳周りのリンパ節が流れにくく、顔がむくんだり大きな顔になったりしやすいといえます。
(5)目の周りの骨を人差し指でしっかりと触り、小さく左右にゆすります。目の周りは皮膚が薄いので、やさしく行いましょう。しかし、やさしすぎても効果が薄れてしまいますので注意してください。
ご紹介したマッサージを行うと、たるみケアによる小顔効果で、目が大きくハッキリとした顔に見えやすくなります。
また、日本人は海外の方に比べ、表情筋の動きが少ないといわれています。今日から「オーバーリアクション」を意識してみましょう。「目を丸くする」「眉毛を動かす」「大きな口を開けて笑う」などの表情筋の運動を日常的に行うと、マッサージ効果も上がりますよ。
(エステティシャン/ヘアメイク/着付け師 山田みき)
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