春らしく、かわいらしいフルーツといえば「イチゴ」ですよね。鮮やかな赤色がいかにも美容や健康に役立ちそうですが、実際、ビタミンやポリフェノールが含まれた「美肌フルーツ」です。
さらに、ココロの健康にもかかわる働きを持ち、季節の変わり目の敏感なお肌もケアできる、まさに春にぴったりのフルーツ。その働きをご紹介しましょう。
■ゆらぐお肌とココロをケア!イチゴの美肌健康効果とは?
(1)レモン果汁より多いビタミンC
甘い味のイチゴですが、実はレモン果汁よりビタミンCが豊富! レモン果汁100gに含まれるビタミンCは50mgですが、イチゴ100gには62mgのビタミンCが含まれています。
含有量の多さだけでなく、レモン果汁100mgを飲むのは現実的ではありませんが、イチゴなら100g食べることもできますね。
ビタミンCはココロのケアにも必要
ビタミンCは、美肌ビタミンとして有名ですが、お肌だけでなくココロのケアにも必要なビタミンです。
ストレスがかかると、それに対抗するため副腎からコルチゾールというホルモンが分泌されます。これらのホルモンの合成の際にもビタミンCが欠かせません。
気温の変化、環境の変化など、ストレスがかかりやすい春には、ココロのケアのためにもビタミンCをしっかり摂りましょう!
(2)ポリフェノールで紫外線対策
イチゴには、エラグ酸やアントシアニンなどのポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは、体内に発生した活性酸素から細胞の酸化を守る働きがあります。
また、エラグ酸やアントシアニンには、シミの元となるメラニンを作り出す酵素の活性を抑える働きがあることもわかっています。春は紫外線が強くなる季節ですから、対策にもイチゴですね。
(3)腸内環境もサポート
イチゴには、ペクチンという水溶性食物繊維の仲間が含まれています。水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなって腸内環境美化をサポートします。
腸は“第二の脳”とも呼ばれ、腸内環境がいい状態であることは、身体の健康だけでなくココロの健康とも深く関わりがあるといわれています。ココロの健康のためにも、腸内環境はいい状態に保ちたいですね。
美味しく食べて、お肌とココロの健康をサポートしてくれるイチゴ。まだまだイチゴの季節は続きますから、イチゴを毎日の食生活にとりいれてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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